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ファシリテーションとファシリテータ(Facilitation&Facilitator)

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ファシリテーションとは、プロジェクトの進捗会議や、各種のレビューなどのミーティングの「プロセス」を円滑に進行することを言う。多くのプロジェクトではファシリテーションは、プロジェクトリーダーやマネジャの役割とされているが、近年この役割を専門的に行う「ファシリテータ」という専門家の存在が注目され始めている。

ファシリテータは、一般的にはプロジェクトなどにおいて、会議運営をサポートする専門家のことをいう。ファシリテータの基本的なスキルは「話す」、「聞く(聴く)」、「解説(説明)する」、「質問する」、「要約する」などのコミュニケーションスキルが中心となる。しかし会議をうまく進行するためには、これらを効果的に行うことに長けていることが要求されるので、相手に上手く話をさせるためのうなづきなどのノンバーバル(非言語)コミュニケーション能力や、合意形成などを促進させるコーディネーション(調整)能力なども身に付ける必要がある。またホワイトボードやフリップチャートを効果的に使い記録をとる能力や、ブレーンストーミングやQCツールなど手法やツールの使い方にも精通していることが望まれる。

そのようなことから、ファシリテータはアナウンサーや職業的司会者の持つコミュニケーションスキルと、心理学的素養、さらに問題解決能力、そして会議をリードするリーダーシップなどの職際的な専門能力を持った専門家と言えよう。またファシリテータの専門家の中では、ファシリテータを3段階のレベルで定義している。それは会議運営のファシリテータ、チームのファシリテータ、組織のファシリテータというものである。チームのファシリテータは、プロジェクトチームなどミーティングなどを中心にサポートするもので、プロジェクトリーダーの役割を分業化するものとも言える。また組織のファシリテータは、経営者や企画調整の機能の分化とも考えられる。

プロジェクトマネジャの持つべきスキルとファシリテータのスキルは、重なる部分が多い。したがって、今後専門的なファシリテータの持つファシリテーションスキルも、プロジェクトマネジャの必要スキルとして認識されてくると考えられる。

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