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リーダーの本質 ~ブライアン・マーティン 林 衛 コラボレーション・コラム~ 第5回「ゴールへのシナリオ」

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ブライアン・マーティン

ブライアン・マーティン


ブライアン・マーティン
IAS 会長 兼 最高経営責任者

米国の多国籍企業リーバイ・ストラウス社の日本支社長を経て、アジア地域総責任者に。その後ドイツの多国籍企業、トリンプ・インターナショナルの日本支社長。ニュージーランド経営協会会員。
1998年、インターナショナルWho’s Whoのプロフェッショナル部門の名誉メンバーに選出。2001年、21世紀アチーブメント賞受賞。 ニュージーランド・オークランドのマッセイ大学で経営とリーダーシップについての講座も持つ。


ブライアンより一言

心から望んでいるゴールを目指すと、やる気が炎のように燃え上がるのがわかります。
ゴールを持たない人は舵のない船です。目的も方向も定まらず、ふらふらさまよって人生を無駄にするしかありません。
ゴールを持てば、あなたは目的地に向けて航海する船の船長であり港へと進むのです。地図もコンパスもマストも自らのうちに見出すことができるでしょう。

成功するためにゴールを決めたら、間違いなく到着できるよう計画を立てる能力も大切です。強い意志さえ備えていれば、この能力は実践によって磨くことができます。
人生には「原因」と「結果」の二つしかないのです。まだ結果を手にしていないなら、言い訳している暇はありませんよ。ゴールを決めてそれに向かって進みましょう。

「強い意志を持って心から望むことなら、何事でも成し遂げることができる」

林衛よりコメント

成功するためには、「目標到達への意志がどれくらい強いか」が最大のポイントとなります。
能力のある人は、まず「成功へのシナリオ」が頭の中に浮かびます。プロジェクトを見ていると、強い意志を持って目標や方向性を定め、成功したときのイメージを持っていると、その人あるいはチームの能力が引き出され、おのずから正しいシナリオが浮かび上がってきます。このシナリオがあって初めて「目標に向かって計画する技術」が生きてくるのです。
ところが多くの人は、つい「計画を立てる技術」を先に学ぼうとします。だが、よい計画があっても、ゴールまでたどり着けないことがままあるのです。
周りの人々を巻き込み、みんなによい結果をもたらすことができる高いゴールを設定し、困難なプロセスがあっても乗り越えられる「思い」を共有できると、進むべき道が見えてきます。成功へのシナリオはいくつか浮かぶことがありますが、優れたリーダーは直感的に「これだ!」と最良のシナリオを見分けます。チャレンジして悔いのないシナリオこそが最善のシナリオだからです。それは技術的な訓練ではなく、志の深さやチャレンジへの固い決意など、より精神的な領域に属するものです。
シナリオがきちんと浮かんだら、そこで始めて、シナリオを構成している道筋に沿って「計画する技術」が必要となります。計画をきちんと立てることで無駄な回り道をしないですむからです。技術的なことは見えやすいので、ついそちらに向かいがちですが、実はやり遂げようと言う意志が成功への要因の7割以上を占め、計画の技術は残りの部分を担うに過ぎないのです。

第6回につづく

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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