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新たな時代を創るのは強い企業文化と品格

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ここ数年同じ業界でも企業の力の差が広がっている。
2,30年前よりも変化のスピードは速くなっているようだ。
そのようになった企業は外から見ていて誰もが、文化が変わってしまったと感じているはずだ。
何かがきっかけで正しく機能していた社員の情動が、変化し、マイナスの行動を起こすようになった結果だ。成功に関する過信や努力無しに成果を得ようとする間違った心が、社員のどこかに生まれ蔓延ったときだ。経営者自身が、患部を芽の内に摘み取り再発を防止を徹底しなければならない。
経営者が、躊躇せず勇気を持って行動することできれば、文化の維持は可能だ。
このような現象を見るたびに私は、情けなくなる。正義とは、このようなことだと思う。

企業の間に力の差があるがどのようなものだろうか?力の差は、すなわち人材の質、企業文化、企業の品格の差である。
同時期に企業に入社した似たような人達が10年ほど経つとすっかりと勤めた企業の文化の担い手になっている。
不思議だ。同じ業界であればどの企業にも、同様の製品、サービス、顧客、社屋、工場などいろいろなエンティティが、確かに存在するが、その企業の文化、品格や構成している人の心や情動は見えない。
この見え無い部分こそが重要だ。見えない土台の上に見える物が、乗っかって企業全体を形成している。顧客を大切にすることやや製品の改善の努力を怠ってショートカットした企業は、何年もたたないうちにぼろが出ることになる。価値の無い株を水増しし大衆を巻き込み、大衆の邪まな心を操り一時的に成功した企業には、まともな文化は無い。
邪まな連中には似たような仲間が、集まってくる。目的が金や支配なので、見通しが悪くなれば引くのも早い。社会に対する貢献の心や信念、夢など存在しない。
早い話が、もともと企業の存在条件を満たしていないということだ。

地球上に数多くの人間が存在するのと同様に数多くの組織が存在する。
これらの組織の行動は、まるで生き物のようだ。人が細胞になり新たな生命のようなものとして組織は、存在する。良心を持つ多くの組織と邪悪な少数の組織が存在するが、生き残るはどちらがは明らかである。
良い文化、品格を持ち常に向上、改革に努力する企業が繁栄する。文化や品格は、ステイクホルダーが、感じる「情」である。「情」は、論理では成り立たない。すなわち「好きか」「嫌いか」にすぎない。
良心を持っている人は、直感的に良いものかどうか、正しいかどうかを感じるものだ。
人間は、論理よりも情を優先することを忘れてはならない。

人が集まれば組織になり、組織には、文化が生まれる。
初期の人たちが夢を持ち、努力し良い文化を築きあげれば、その企業は、永続する条件を備えることになる。

私は、「あなたの会社の技術や製品がすばらしい!」といわれることも嬉しいが「あなたの会社が好きだよ、愛すべき会社だね!」といわれる方が嬉しく思う。
さあ、組織の土台(文化と品格)を点検しよう。

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Profileプロフィール

林衛
林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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