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コミュニケーション

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「コミュニケーション」という言葉の語源を辿ると、「分かち合う」という意味だそうだ。
会社組織の中では、たびたびコミュニケーションの問題が発生している。人が構成要素になっている組織では、コミュニケーションが基礎となることは自明であるが、なかなかうまくいかない。

なぜだろう。それは、私たちが育ってきた環境(親子関係、家庭、学校、近所づきあい、会社)に存在している。広辞苑を引くと「社会生活を営む人間の間に行われる知覚、感情、思考の伝達」とあり、言語、文字、その他視覚、聴覚に訴える各種のものを媒体とする。

現代におけるコミュニケーションの問題とは何であろうか?コミュニケーションが良くない場合には何が起こっているのであろうか?

私は仕事がらIT組織の人々と仕事をしている。問題点を整理してみよう。

  1. 思考を一方的に伝えているつもりで、受信者に伝わっていない。つまり一方通行。
  2. 発信者、受信者双方でコミュニケーションの準備はあるが、意味が理解できない。
  3. 受信者が何らかの理由で感情的に受け入れる用意が無い。

1,2,3は典型的なコミュニケーションがとれていない状態であるが、同じ方法を繰り返してもうまくいかないだろう。

私の知人で精神科の医師に解決方法を尋ねたことがある。答えはこうだ。コミュニケーションの語源のとおり「分かち合う」部分をあの手この手で努力して大きくするしか方法はなさそうだ。言葉や文字だけではなく、感情を交えて、また身ぶり手ぶりなどの態度も駆使して伝える。この答えを聞いて私はすっきりした。
なぜならば、もっと難しい方法があるかも知れないと思っていたからだ。

私は経験的にコミュニケーションが上手な人は、聞き上手だと考えている。相手の考えをあの手この手で聞き出し、自分の考えを「分かち合う」、決して話し上手がコミュニケーションの達人ではないのだ。

明日からもっと人の話を訊くようにしよう。(訊くとは尋ね聞くという意味)

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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