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もう少し深く考えよう

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先日、ある会社の役員の方と話をした際に「考える」社員が少なくなってきているという悩みを聞かされた。

役員「例のあの件は、考えたのか?」
社員「はあ、考えましたが、分かりませんでした。」

役員「この計画について、十分考えてくれ!」
社員「はい、考えてみました。私には、難しすぎます。」
  「これについては、会社が決めることだと思います。」
役員「・・・・・・?!」
などは会話の例であるが、まったく会話になっていないことがわかるだろう。

そもそも考えるという言葉の意味すら、この社員は理解していないということだ。
考えることが仕事の筈であるが、この人は、仕事を放棄しているのと同じだと私は、思う。

「考える」という言葉の意味を、辞書で引くと以下のようなことが出てくる。

  • 知識や経験などに基づいて、筋道を立てて頭を働かせる。
  • 判断する。結論を導き出す。
  • 予測する。予想する。想像する。
  • 意図する。決意する。

つまり、「考える」ことは、筋道を立て、思考し、結論を示すことだ。
結論が示せなくとも筋道を立て、予測したり、想像することで、その内容が明確に示されなければ考えたとはいえない。
筋道を立てた考えとは、「結論が何で、なぜそのような結論に至ったのか、論拠を明確にすること。」である。

人の意見、見た目、足元で起こった事象に左右されること無く、もっと、もっと自分の力でよく考えてから、行動しよう。

「自分の考え」が無いので、人の意見やちょっとしたことに左右され、軸がぶれるのだ。筋道を立てて深く考えないために、せっかく勉強した知識や経験が生かせない状況に陥る。

「私の考えは、こうだ!」という人が増えなければ、日本の将来は危うい。

もう少しだけ自力で考えよう!

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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