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人の話を聞け-確認のための復唱

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 お客様の要求が、プロジェクトの進行するにしたがって、いつの間にか齟齬が生じて、最終的にトラブルに発展するケースが、いたるところで見受けられる。 なぜ、このようなことになるのだろうか?考えてみたい。

 場当たり的に、トラブルシューティングを行ってもきりが無い。トラブルの元になっている根本的な原因を突き止めなければならない。表層的で見えている範囲での問題は、確かに発見できつぶすことは可能であるが、また、次々と同様な問題が発生する。 問題の源流を遡るとほとんどの問題は、コミュニケーションの問題である。当初のプロジェクトの目標を明確にして、作業を開始する段階の問題に突き当たる。

 リーダーや重要なポジションにいる人にコミュニケーションの問題があると大問題である。自分が、問題リーダーを演じていることもあるので自分も気を抜かずにチェックの対象にしよう。 問題を起こすリーダーには、共通する特徴がある。

-こちらの話を伝える場合に、概要しか話をしていないのにすぐ分かったと答える人
-相手の話を十分聞いていないのに自分の話ばかりする人
-仲間と意思疎通をはからないで個人的に作業を進める人

 コミュニケーション力の要点は、話を「聞く」ことから始まる。聞く、聴く、訊くという具合にいろいろな「きく」という漢字があるが、私が、必要だと考えるのは、「訊く」という漢字である。訊くとは、尋ね訊く(問いただし、訊き出す)ことが正しい。

 いわゆる危ない人に、話をする場合、相手が理解しているかどうかを判断する方法は、単純である。危ない人には、必ず、話をしたことを自分のことばで復唱させるのが良い。この方法で、言ったことを理解しているかどうかは、すぐ分かる。できれば、その人の「ことば」で、表現させるのだ。分かっていなければ、シンプルで分かりやすく説明することができない。ことば(自然言語)は、きわめて重要で拘らなければならない。私は、「ことば力」の向上が、コミュニケーションを円滑に進めるためには、鍵になる。 ある程度作業が進んでからチェックをする方法は、最初の理解ができていないので、多くの間違いが既に起こってしまっている。この段階で修正することには、労力がかかりすぎる。また、間違ったリーダーのだめだしをすることになり、人間関係を壊してしまう結果になる。

 要は、問題を芽の段階で摘むのが良い。

 誰が、話をちゃんと聞いていて、誰が、聞いていないのかを点検しよう。話を確実に聞いてもらう方法を改善することは、効き目が大きいと考えている。

「ことば力の向上」と「確認のための復唱」を推進しよう!

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Profileプロフィール

林衛
林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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