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拘りの文具-拘りの手帳、拘りのノート

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 皆さんは、手帳やノートに拘り(こだわり)をもっているだろうか。人それぞれだと思うが、価値観、仕事のやり方で様々な工夫をされているに違いない。私の場合は、手帳は、薄手で、見開きで月間のスケジュールを一覧できるものを30年近く使っている。ここ2、3年かなりのスケジュールが入ってくるので、サマリーを手書きの手帳に記入すると同時に、秘書が調整し会社での一元管理用の正式スケジュールをサイボーズ上に設定する。自分の手帳には、プライベートも含めた全ての計画を入れる。月の計画は、前年の11月から翌々年の3月までが、きっちり入り薄さは、5ミリ以内の小さいものである。82年ごろからこの形式のものを使い始めた。複数の月をまたがって自分の行動の傾向や見通しを分析するのに役立つ。

 さて、様々なことを記録したり検討したりするノートに、私は特に拘りを持っている。会社を設立した98年ごろから無地か薄いヨコ罫の入った厚さ一センチ程度の厚い表紙がついたノートを使っている。私は、何かをメモするときは、要点やキーワードしか残さない。絵や図も描けば、英語も書く。B5ノートが、一番で、年間での活動を記録し残している。この一年は、リング形式の切り離し可能なノートであるが、使い勝手は、良好であるが、傍目によく映らない。不満で、いいものが無いか常に探していた。しかし、自分の感性に合うものは、見つからない。日本での定番ノートや大きめのスケジュール帳などは、スケジュールや構成が、親切すぎて、レイアウト通りに使うのであれば、良いが、アイデア、キーワードなど自由記述に使うには、不適切で、心地良くない。11月から本屋に立ち寄るたびに、自分の感性にあったノートを捜し求めていた。

 モレスキンである。何かピンと来たのだ。
 http://www.moleskine.co.jp/

 Moleskine(R)は2世紀の間、ゴッホ、ピカソ、ヘミングウェイなどの芸術家や思想家に愛されてきた伝説的ノートブックの相続人であり、継承者であると謳っている。私が、購入した物はB5ノートより幅は、少し狭く、黒い角が丸みを帯びたシンプルな形で、ノートを束ねるゴムバンドがついている。手作り感があり全てにIDが付与されている。小さなフランスの製本業者によって一世紀以上もの間作られ、パリの文房具店に 納品されていた。現在のモレスキンは、1997年にミラノの小さな出版社が、蘇らせたものであり、日本でも徐々に広がっている。

 子供の頃、新しいノートを親に買ってもらうとモチベーションが上がり、一時的に勉強に熱が入った記憶がある。大人になってから同じような感覚が、味わえるお洒落な製品である。会議や旅行、人前で出し、自然に使う。また、質感が良いので、万年筆やしっかりとしたボールペンとの相性も良いだろう。私は、この製品を宣伝所要という意図は全く無いのであるが、書きたくなった。それは、ノートのようなシンプルな機能の製品でも拘りと創造性を持って作れば、大きな付加価値を生むことが出来るということです。

 最後に、私は、このノートの一ページ目に以下の様に書いた。

2010年12月2日
私は、この愛すべきノート・モレスキンをついに手に入れた。シンプルなコンセ プトであるが、深いものを感じる。優れた製品とは、単純であるが、完成度が高く、説明不可能な”何か”を醸し出している。

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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