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中国都市紀行-見ることは信じること

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 私は、今、成都に居る。中国におけるグローバル人材教育の第二の拠点候補として成都郊外の青城山近くにある大学を訪問したところだ。中国の地図を見ると四川省の中心都市である成都は、中央よりも西寄りの内陸部に位置し沿岸部からは、遠い。また、2008年には、大地震が発生し、大変な被害が出たことで有名になった。
 
 私たち日本人から見ると、馴染みのある中国の都市は、ほとんど海の近くに位置し、内陸部への関心は、薄いように思う。上海、広州、北京、大連などが内陸部と比較するとよく知られているようだ。

 今回の中国視察の旅は、大連から中国に入り、上海で日系の企業を訪問、そして、成都へ入った。次の日には、成都市内から70キロほど離れた郊外の青城山に一泊し、そこに位置する大学訪問の後、観光名所である都江堰まで足を延ばした。景色は素晴らしいの一言である。紀元前256年の人が川の氾濫を防ぐために使った知恵が、いまだに残っていて使われている。中国の歴史の偉大さが実感できる。ちなみに成都といえば、真っ先に思い浮かぶのは、パンダの故郷で、飼育所が設けられていて見学できる。二つ目は、辛いので有名な四川料理である。四川料理は、立派なおもてなし用の料理から今見せられた鶏をその場で食べられる地場に根付いた料理の両方を食べさせてもらった。手加減のない辛さ、泥臭さからこの地方の生活が少しは理解できたし、地元の人に触れ合ったことで人の好さや素朴さも感じ取ることができた。この地域は歴史的にみると三国志の舞台であり中国文化の主流がここにあるといっての良いかもしれない。また、道教が発祥した名山(青城山)と今回訪問した世界最古の灌漑施設である都江堰が、2000年に世界遺産になった。道教関係の重要な建築物が集中し、道教文化がここから様々なところへ伝えられていった。

 私は、成都に来る前までは、緑が多く、日本の自然に似た景色が中国の内陸部に存在することは、想像できなかった。冬でも比較的温暖で、夏は、避暑地のような穏やかな気候が、ここにはある。成都は、世界的にみても最も経済的に発展している都市のひとつで人口は、1200万人、四川省全体と一つの経済圏とすると今後、上海地域と同等の成長の可能性がある。

 大連:港町で親日、安心できる場所、旅順など海の景観が美しい
 上海:ある意味では、東京やニューヨーク、ロンドンなどと変わらない活気ある国際都市
 成都:行ってみなければわからなかったところ。郊外は、緑が多く住んでみたい街
 北京:政治の中心、首都機能

中国は、アメリカのように地域ごとに理解すべきと改めて考えさせられた。
さあ、中国の仲間と四川料理を食べに行こう!

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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