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ITI女子部で対談しました(1)

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 株式会社アイ・ティ・イノベーション設立15年を迎えるにあたり、ITI 女子部としてブログを開設致しました。ここでは、コンサルタント、営業、事務として働いている女性社員の、日々の取り組みや奮闘記、または普段感じていることなどを気軽に発信してみようと思います。

 今回は、当社の事業の一つである、教育事業について、「教育と現場」をテーマに、コンサルタント(響子さん、涼子さん)と、研修事務局(さりーちゃん)とで対談をいたしました。当社の教育を実施して戴いているお客様から戴く、質問や疑問をふまえて、現場でお客様とコンサルタントが、どのように仕事を進めているのか、具体的に迫ってみました。

◆テーマ:教育と現場 
 対談者:コンサルタント・・・響子さん、涼子さん
     研修事務局・・・さりーちゃん
     ファシリテーター・・・かずみ先生

~研修で学んだ内容をお客様が現場で活かしていくには、どうした良いのか~

かずみ先生:
早速ですが、この度のITI女子部ブログ開設を記念して、お客様と一緒に現場で日々頑張っている女性コンサルタントの響子さん、涼子さんのお二人と、お客様に教育をデリバリーしているさりーちゃんとで、当社の教育をお客様が現場で活用していくには、どうしたら良いか、双方の立場で話をしてもらいたいと思います。といっても、ITIで働く仲間なので、堅苦しい話ではなく、率直に話し合ってもらいたいです。では、さりーちゃん、お願いいたします。

さりーちゃん:
それでは、よろしくお願いします。
当社は様々な企業様に教育を提供し、研修終了後にお客様へ研修結果をフィードバックしています。その際に、お客様から研修の評価だけでなく、「実施した研修内容を現場で定着させるには、どうしたら良いのか。」や、「研修の効果をはかるには、どうしたら良いのか。」といった悩みを多く戴きます。お客様先で、プロジェクト支援をしているコンサルタントの方は、お客様から同じような悩みを聞いたことがありますか。

響子さん&涼子さん:
あります!!

涼子さん:
単なる、お勉強で終わってしまわないようにすることが大切です。研修で学んだことを、実際の現場で利用できるかどうかですよね。

響子さん:
そうですよね。私は実際に、当社のPM育成コース(計画編)で学んだ内容を利用してお客様先での定着をはかりました。

さりーちゃん:
どのように実施したのですか。

響子さん:
客先の若手の方が担当している企画について、当社のPM育成コース(計画編)の演習問題通りに進めました。三名のメンバーの方と共に、その企画の前提と制約について整理しました。そこからリスクを洗い出しました。けっこうな数が出そろいました。そして、リスク対策をどうとるかということに、ひとつひとつじっくりと時間を割きました。そうすると、複数のリスクにまたがって共通する対策がいくつか出てきます。対策にしては当たり前のようなことですが、この対策は実はこんなにたくさんのリスクを回避するために大事な対策だったのだと、そこで腹に落ちたのです。対策で出てきたことを、スケジュール表、体制表、進捗管理ルールなどに反映するところは、役割分担してさっさと進みました。

さりーちゃん:
そうなんですか。それで、実際には、どのように進めたのですか。

響子さん:
PM計画編の演習問題は、勉強会の位置づけから始まりましたが、実際に自分たちが携わっている企画を題材にとることで、抱えている問題の解決への道筋が立ったようです。そのようにして決めたプロジェクトのマネジメントルールは、必ず守ろうとしてくれました。誰かひとりがだんだん手抜きを始めると、皆で決めたことを守ろうという意見や雰囲気になりました。三名ともにこの演習の成果が定着したとはいえませんが、少なくとも二人には、その後の業務の中で学びを生かしていただいているように聞こえてきています。
当社のオープンコースのように、演習用の仮想プロジェクトで考えることもそれなりに気づきは得られますが、実際のプロジェクトを扱うと、次の打ち手への動機付けと打ち手の打ち合わせも兼ねられるので、学びの定着につながりやすいです。

涼子さん:
リスクの洗い出しは大切ですよね。マスタースケジュールに沿って、先々のイベントを見通した上でリスクを洗い出すことで、不測の事態に備えられ、プロジェクトの成功率を高めることができます。ただ、実際の現場では課題管理は行うものの、リスク管理まで行っているケースは少ないですね。

響子さん:
当社のPM育成コース(計画編)では、リスク管理は大事です、ということで、課題管理表とリスク管理表は別に持ちます。しかし、現場で若手の方が、小さなプロジェクトのPMから出発するにあたって、課題管理表、リスク管理表、ToDoリストが必要ですということが理解できても、管理作業を上手にこなすことは難しいのです。
そういう場合は、課題管理表に、課題とリスクとToDoを入れ込んで一本化して、管理するツールを少なくし、心理的負担をとってあげるようにしています。要は、その中に、課題とリスクとToDoという異質なものを混ぜて入れ込んである自覚さえあれば、いいのです。

さりーちゃん:
なるほど。

響子さん:
それから、小さなプロジェクトであれば、リスクの数も少ないし、リスクや課題を共有しておくべき関係者も少ないので、課題管理表一本からの出発で十分です。そして、その若手の方が慣れてきたら、別々に管理することのメリットを伝えて、本来のそれぞれの管理表に分けていくよう導いていく、そのようにプロジェクトマネジメントの作法を段階的に導いていけるのが、現場ならではの定着につながりやすい進め方だと思います。
オープンコースの教育では、限られた時間の中でいっぱい詰め込まざるをえませんが、現場ではその方に合わせて、時間をかけて段階的に、根気よくたたみかけていくことが、定着につながりやすいように思います。私の役割は、一緒に向き合い、一緒に学び、一緒に考えることですね。

さりーちゃん:
さすが、寮母なる響子さんならではですね。
 
 

~人の成長には、時間と根気が必要~

さりーちゃん:
実際に、研修終了後のアンケートを見ると、研修内容に満足して戴く場合が多いですが、本当の意味で身についているのか少し疑問があるのですが、お二人は、いかがですか。

涼子さん:
本当に身につくようにするには、目的としているスキルを、身につけるべき人が本気で取り組まないと身につかないと思います。

響子さん:
あと、育成対象となる人一人ひとりの背景を知っておくことは役に立ちます。技術志向かPM志向か、開発経験、保守経験、自己啓発の取り組み、新人であればIT関係就職への動機や学生時代の専門についてなど。特に、その方たちの上司から、伸ばしてほしいところを事前に伺っておくことは大切です。
そのうえで、メンバーの仕事に対する悩みも吐き出してもらえるような信頼関係を築くことがポイントです。身近な人間関係の中で、閉塞していたり、目指すべき姿が見つからなかったり、技術やPM以前のところで戸惑っている場合が多いようです。そういうことも吐き出してもらった上で、そこからその人にとって良い方向へ考えられるような導きを心掛けています。

涼子さん:
私も同じ意見です。一緒に働くメンバーが、どういう思いで、どのような仕事をしているのかを把握していないと、プロジェクトは上手く進みません。

響子さん:
例えば20名の受講生全員に成果を出してもらうのは困難です。どうしても人事担当の方は、費用対効果だけで考えてしまいがちですが、(もちろんそれも大切ですが)個人差があるので、すぐに成果を出せる人もいれば、少し時間が必要な人もいますしね。

さりーちゃん:
成長には個人差があるのは、納得です。

響子さん:
人の成長には時間のかかる場合が多いものですが、私の経験では、半年かければ何らかの変化が感じられると思います。例えば、建設的な発言が出来るようになったとか、報告が抽象的な内容から具体的な内容へと変わったとか、私だけでなく、上司の方も変化に気づいて戴けています。
     

 ※PM育成コース(計画編)
 http://www.it-innovation.co.jp/academy/course/project/project02.html

・・・次号へ続く

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