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職業人である前に、ひとりの人として振る舞う

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私は、社長でありIT会社を営む立場であるために、年がら年中、いろいろな人と話をする。年間に少なくとも数百人の人と接する機会があると思う。また、プライベートでもゴルフ仲間であったり、ジャズ仲間であったり趣味や職業の異なる多くの人との出会いの場は多い。

私は、人と初めて出会うとき気を付けていることが、一つだけある。どんな場であってもいきなり仕事の用件の話に入るのは避け、人としての自分を相手に知ってもらうようにしている。相手が、関心の度合いが高まればそれだけ円滑にコミュニケーションを取ることが可能になる。相手に自分のことを分かってもらうのと同時に相手の人間性や素性に興味がある。私が、個人としての相手に関心を示せば、相手も自分に関心を抱いてくれるだろう。仕事の分かり切った場面であっても単刀直入に仕事の話に入らず、お互いの人としての個性を知りたいと思うのである。

人としての生き方や考え方、趣味や現在の関心事などについて情報交換でできる状況までコミュニケーションのレベルを深めることによって、互いの理解が進み、信頼関係が築きやすくなる。仕事でのコミュニケーションは、人間力というオペレーティング・システムの上で、機能するアプリケーションのようなものと考えられる。一歩深いレベルでの人の理解が、仕事を円滑に進める重要な働きをしている。

しかし、相変わらず多くの人が、仕事の表面上の成果ばかりを追い求め、人間性という肝心なことを軽視した結果、トラブルに陥ってしまうのをよく見かける。そのような人は、必ず、私のことをわかってくれないという。その人は、どれだけ、関係者のことを深く理解しているのだろうか?

本当に大事なことは、人に関心を持ち、その人の個性、良さを知り、好きになることである。このことは、人が人である所以である。

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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