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[かずみ先生]【第1回】コミュニケーションとは何か?基本を押さえよう

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かずみ先生プロフィール

かずみ先生(関 和美)かずみ先生(関 和美)
部署名:コンサルティング本部
入社年:2007年
奈良女子大学理学部物理学科(現 物理科学科)卒業
日本電信電話株式会社に入社(NTT分社化によりエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社に転籍)。主に金融系のSEとしてNWシステム 構築の設計、アプリケーション開発の要件定義、設計工程を経験し、その後プロジェクトマネジャーとしてプロジェクトに携わる。
2007年より現職。大規模プロジェクトにおけるPMO(Project ManagementOffice)の運営およびプロジェクトマネジメント支援や、IT構想企画の支援を行っている。PMP。

こんにちは、久々担当が回ってきました。かずみ先生です。
前回よりコミュニケーションをテーマになりましたが、なんとその第一弾は涼子さんの飲み会ネタ。
大事なコミュニケーションの場ですし、飲み会部長を豪語している涼子さんならでは。面白い分析です。
今回私の方からはちょっとまじめにコミュニケーションって何かという基本に立ち戻って考えてみたいと思います。

仕事をする上で、コミュニケーション力を重要視する場面が良くあります。
転職サイトの求人を見ると「コミュニケーション力の高い方」と書かれていますし、本ではコミュニケーション向上のような自己啓発本があります。

皆さん、ご自分のことを「コミュニケーション力が高い」と思いますか?「低い」と思いますか?
私の自己評価は、さほど低くはないけど高くもなない、というところでしょうか?すぐに思い浮かぶのは
初めて会う人と話をするのが苦手。
興味のない話、知らない話題になると黙ってしまう。
表現のバリエーションが少ない。
という悩みです。

ただ、これは人と話をする時の悩みであり、よくよく考えてみるとコミュニケーションという視点では少々偏っているかもしれません。

まず、辞書で「コミュニケーション」を引いてみました。
「小学館・デジタル大辞泉」より。
『社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。』
もう一つ、私のご愛用辞書「ベネッセ表現・読解国語辞典」より。
『送り手が、一定コードに基づいてメッセージを製作・伝達し受け手がその内容を受容・解釈する一連の過程。またその一連の過程が循環する回路。
社会生活を営む人間が、意思・感情・思考などを、交換・共有することを目的に行う。
コードとは、①「音声や文字、身振りなど」と、②「伝えたい内容」を結びつける規則である。』
(この辞書は「コミュニケーション」で見開きを使って説明しています。恐るべし、ベネッセ。)

整理すると
・ コミュニケーションの目的:「意見」「感情」「思考」を「伝達し合う」「交換・共有する」こと
・ コミュニケーションの手段:「言語(音声)」「文字」「身振り」

「伝達し合う」「交換・共有する」かぁ、いろんなシーンを回想中。

仕様検討会にて...
自分の意見を押し通すために、大きな声を出して脅すAさん
時間がないのに、延々と自分の気持ちを話すBさん
しゃべりたいけど、他の人がしゃべり続けて入り込めないCさん
聞いているようでほとんど理解していないDさん

コンサルタント(私ではありません)の提案現場にて...
素晴らしい改善案がずらりと並ぶN社の提案。
コンサルタントのプレゼンも饒舌。
提案を受けたS社は素晴らしさに押され、「ブラボー」とN社提案を受け入れる。
じゃあ、その素晴らしい改善案を適用しようとすると...あれ、何すればよいの?

女子会にて...
「みっちゃんが、〜って言ってたんだけど、〜って思うんだよね。」
「そうそう」
「そう言えば昨日さ、面白い人みちゃった。〜してたんだよね!」
「ウケる!」
・・・次々と話が変わるが、途切れることはない・・・
「で、みっちゃんがさぁ・・・」
・・・と30分後に話は元に戻る・・・

あれれ、これすべて「伝達し合う」や「交換・共有する」ではないですよね。
自分の意見や思考だけ言う人と、聞くだけの人。聞いて理解すればよいのですが、理解すらしていない。
私たちは何となく、饒舌に話をする人がコミュニケーション力の高い人というように見えますが、「伝達し合う」や「交換・共有する」ことを目的と考えると、目的を達成していないことが多々あります。

では、どうすればコミュニケーション力が高くなるのでしょうか?
今度は手段について考えてみましょう。「言語(音声)」「文字」「身振り」とありますが、仕事上よく登場する別の言葉に置き換えてみました。
言語(音声) → 発言力、プレゼンテーション力、傾聴力、ディスカッション力、多様性受容
文字 → 記述力、読解力
身振り → プレゼンテーション力、多様性受容
医療・福祉現場でのコミュニケーションとは傾聴・受容・共感だそうで、共感だけは上記3つのカテゴリに入りにくいですが、必要そうですよね。

「発言力」「プレゼンテーション力」は発言することで人を動かす力
「傾聴力」「多様性受容」は相手の話を聞き受け入れる力
「記述力」は文章に書きしるす力
「読解力」は文章に書き記したものを読み解く力
「ディスカッション力」は討論・議論する力
「受容」「共感」は相手の意見・感情・思考を受け入れる力

コミュニケーション力とは「自分から発言し、人の話を聞き入れ、それを文章でも示すことができ、他者が書いた文章を読み解き、討論・議論が得意」ということでしょうか。
私のようにIT系の仕事をしていると納得です。
更に医療・福祉の現場では、「相手の気持ちや考えを受け入れることができる」も追加されます。
これがすべて出来る人に、ほとんど会いません。
逆にすべて出来ない人もいないのではないでしょうか?

コミュニケーション力が高いと思っている人、他者から高いように見える人は、発言力、プレゼンテーション力が高い人ではありませんか?でも傾聴が苦手、資料を作るのが苦手という人いますよね。
謙虚に自分の出来ないところを受け入れ、人の話に耳を傾けてみましょう。

そして、コミュニケーション力に自信のない方、文章を書くのが得意、人の話を聞くのが得意というように自分の強みを見つけることで自信に繋がりますし、その強みと弱みを組み合わせることによって、コミュニケーション力がUPすると思います。

そうすれば職場のコミュニケーションが少しずつ変わっていくかもしれません。

*****
「テーマがないと話できない」と語る知人男性Mさん。
仕事ならいざ知らず、それ以外の場でも毎度毎度テーマに沿って議論をして「あなたはどう思いますか?」と投げかけられても辛いなぁ。OFFでは適当に話をする方が楽なのに・・と思う私。
この話を別の男性Fさんにしたところ「すっごくよくわかる!」と。
えー、今まで私が適当にする話に乗っていたじゃない!もしや私が一方的に話をしていただけなのかしら?気付かなかった。私、傾聴が苦手なのかも...

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