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仕事の意味・意義を考える

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 アベノミクス効果もあるのか? 多くのお客様とお話しをしていて、最近良くテーマになることは次のようなことです。

・仕事量が増え、確保できているIT人材のキャパシティを超え、こなし切れなくなってきている。
・一方でこれまで長い間、仕事を『こなす』ことに慣れてきたため、先々のことやビジネス・ITを含めた業務全体を俯瞰し、考える力が弱っている。

 前者は、仕事を達成するために必要な体制を構築できるか否か、その取り組みの可否が、仕事の成果に直結します。

 しかし後者は、ちょっと勉強しただけでは身につきません。しかも多くの場合、本人は一生懸命考えていると思っていることが多いだけに、自分だけではなかなか改善し難い厄介な課題です。

 仕事に対し、『コントロールできている』と自分が感じている場合は、仕事の意味・意義を考えながら、適切な行動をするために考え、行動している状態にあると思われます。しかし『追われている』と感じている場合は、目先の仕事をこなすことに気持ちが一生懸命で、考えることが疎かになっていることが多いと思われます。

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 先日、某運輸企業のIT部門で仕事をしている豪腕PMとお話しをする機会がありました。

 その方は、誰よりも仕事の無駄を嫌い、誰よりも仕事の成果に対し誠実で、誰よりも多くの仕事をこなし、しかし誰よりも仕事を楽しんでいるように感じました。一方で仕事に従事している時間は、誰よりもタフです。

 しかし、目先の仕事をこなしている感は無く、コントロールできているように感じました。

 同氏曰く、そのような状態であるからこそ、ステークホルダーとのコミュニケーション、そして仕事の戦略を立てるために思考することが極めて重要なのだとおっしゃっていました。

 ではその方は、プロジェクトにおいて、どのように行動しているのでしょうか?

 単純明快、行動すべき重要なポイントは3点のみだとのこと。

①時間は短くて良いので、毎日朝会を行い、昨日の仕事の予実績、今日の予定を皆で共有すること。
②朝長くても30分程度で良いので、1人になり、今日行う1つ1つの仕事の意味・意義を考え、それぞれの取り組みに対する戦略を考え、直ちに行動すること。
③ステークホルダーとのコミュニケーションは、仕事の方向性を決める段階は原則直接会うか電話で行うこと。(メール禁止)
 
 このような行動を繰り返していると、仕事の状況を肌で感じることが出来、またステークホルダーとの人間関係も良好となり、しかも自分が朝考えた戦略と実際と結果とのギャップから、今後改善すべきポイントが見えてくるとのことです。

 ただ当然ながら、プロジェクトマネジメントに関する基本的な考え方、行動は出来るという前提はございますが・・・

 私もこの方とお話しをして、改めて仕事の意味・意義を考え行動することの重要性を再認識出来ました。

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竹内博樹
1991年 筑波大学卒業後、三和銀行のシステム子会社である三和システム開発株式会社(現、三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社)入社。同社にて銀行業務のリテール、法人、国際の各分野において、大規模プロジェクトにおける企画・設計・開発に、主にプロジェクトマネジメントを実行するマネージャとして携わる。また開発後の保守にも従事するなど、幅広い業務でマネージャとして活躍。2004年より当社にて、大規模プロジェクトにおけるPMOの運営およびプロジェクトマネジメント支援や、IT部門の組織改革等、幅広くコンサルティングを手がける。 保有資格:情報処理 プロジェクトマネージャ、PMPほか。PMI会員、PM学会会員。

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