DX(デジタルトランスフォーメーション)推進コンサルティング 株式会社アイ・ティ・イノベーション

menuclear
ホーム > ブログ > 関和美の記事一覧 > PMOとプロジェクトマネージャーの関係づくり


PMOとプロジェクトマネージャーの関係づくり

Pocket

【質問】

組織PMOのメンバーとして仕事をしています。PMOは作ったばかりで認知度が低く、これから存在意義を出していくことが課題です。
PMOメンバーの私としては、組織にある複数のプロジェクトのプロジェクトマネージャーの方から信頼され頼られる存在になりたいのですが、どのようにすれば頼られる存在になりますか?

ちなみにプロジェクトマネージャーは私より一回り以上年上の方々です。

(25歳女性)

 

【かずみ先生より】

ここ一年、セミナーでの登壇や、研修の講師をする機会が増えました。頭が真っ白になることもなく、平常心で話をしているように見えるため、周りからは得意そうに見えるのですが、後の疲れが尋常じゃない!

 

先日も一日講師で、終わった後はヘロヘロ。講師経験数百回のノトハラ先生に

「私、講師向いてないかも。受講生の反応が薄いと何とか理解してもらいたいと焦りや緊張やいろんなものが出てきて本当に疲れるんです。」

と話をしたところ

「何百回と人前で話をしても毎回疲れるよ。一日講師なんてしたら本当に疲れる。相手に伝えるために熱意をもって話をするから疲れるに決まっている。」

とのこと。

そうか、熱意か・・・。

 

プレゼンテーションというキーワードで検索すると、プレゼンテーションの成功要因として

「内容」「技術=伝え方」「人柄」「熱意」

などが出てきます。

「内容」と「技術」は、考え、勉強し、場数を踏めば向上しますが、「人柄」と「熱意」は自分の気持ちに次第。

確かに、理解してもらいたい、興味を持ってもらいたいという熱意により聞き手の反応に一喜一憂しています。

熱意がなく、淡々と話をしていると、たいして疲れないのかもしれません。

私も登壇や講師のお仕事、不向きなんて思わず頑張ってみようかな。

 

ところで、「信頼され、頼られる存在になりたい」とのことですが、10数年仕事をしているプロジェクトマネージャーと、就職して1,2年の自分…。一回り以上年上の方々に頼られるなんて、ほぼ無理でしょう。

PMOは、標準策定、標準導入支援、プロジェクト問題解決のための助言など、プロジェクトマネジメントに精通している人が、現プロジェクトマネージャーに対して指導をするイメージがあるかもしれませんが、知識と経験が備わっているからこそできること。

 

それがないのであれば、まず基本に立ち返って、PMOの設置目的を確認してみましょう。

「組織にあるプロジェクトの成功率を上げる」みたいなことではありませんか?

自分の現在の能力で、プロジェクト成功の一助となるにはどうすればよいですか?

まだ仕事経験1,2年目。そんなに気の利いたことは言えません。

「プロジェクトがうまくいくように私も頑張りたい。」

「忙しいプロジェクトマネージャーの方の支援がしたい。」

「XXについて検討したが、ご意見をいただきたい。」

など、率直にプロジェクトを成功させたいという熱意を伝えることで、経験豊富なプロジェクトマネージャーも「じゃあちょっと、仕事してもらうか」という気持ちになるかもしれませんね。

 

熱意です。熱意。熱意をもってコミュニケーションをとってみましょう。頑張って。

 

*****

先週、企業様向けに開催したコミュニケーションワークショップで、人数調整のため私もワークショップに参加しました。

ある役割を演じることになったのですが、終わったと講師より「関さん、演技うまいね」と褒められました。

この一週間、私は女優気分です。ラララン!

 
※関連記事

| 目次
Pocket

採用情報
PM-waigaya
PM-WaiGaya
コンサルタントのトーク動画
PM Weekly Talk
PM Weekly Talk
コンサルタントが語る「PMBOK®12 の原理・原則」

Profileプロフィール

Avatar photo
関和美
奈良女子大学 理学部 物理学科(現 物理科学科)卒業 日本電信電話株式会社に入社(NTT分社化によりエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社に転籍)。主に金融系のSEとしてNWシステム 構築の設計、アプリケーション開発の要件定義、設計工程を経験し、その後プロジェクトマネジャーとしてプロジェクトに携わる。 2007年より現職。大規模プロジェクトにおけるPMO(Project Management Office)の運営およびプロジェクトマネジメント支援や、IT構想企画の支援を行っている。PMP。

Recent Entries最近の記事