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社史編纂を通して社員同士のコミュニケーションをはかり未来を設計する

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我が社は、まもなく創業17年目を迎える。アイ・ティ・イノベーションが世の中に貢献し続けるためにはどうしたら良いかを考えていた折、「社史を作ってはどうか」というお話をいただいた。有名雑誌の編集長であった人の経験に基づく話だけに大変参考になった。

社史は人と人とのコミュニケーションの副産物なのだそうだ。社史編纂にあたっては、非日常的な空間で、リラックスできる場を設け、そこで参加メンバーが過去を振り返り会社の歴史を語り合う、そこに意義があるとのこと。
社史編纂という作業を通じて、参加メンバーもまたそれぞれが自分を社史という歴史の中に位置づけるようになり、更には会社を未来に向かって発展させる一つのチームになっていく、という効果も期待できるという。つまり、出来上がった社史に価値があるのではなく、社史を編纂していく、その行為そのものに価値や意義がある。会社の歴史を共有することで、過去を明らかにするだけではなく、むしろ、自分たちがどこに向かうのかという「未来への方向性」をはっきりさせる。そして、人は、時間を共有して掴かんだことは印象的で記憶に残るのだという。

そういうことであれば、やってみる価値があると、私は判断した。

私は、我々が何を経験し何を積み上げてきたのかを明らかにし、事実を共有する場が必要であると日頃から感じていた。社史編纂は、過去― 現在― 未来を繋ぐ1つの軸になると確信した。多くの企業では、合宿で経営戦略、部門戦略の検討を行っているが、うまく行ったという話は少ない。我が社においても過去に何度も社員との合宿で同様のことを実施したが、成果を出すのはやはり難しい。未来に対して明確な方向性を定めるためには、過去の情報の共有と認識というベクトルを揃えることの方が合宿よりも重要であると私は考えた。

数回のワークショップを様々なメンバーで実施するが、私は、参加を避けて、発表の一部と飲み会の場にだけ参加しようと考えている。

未来を見据えた社史が出来上がってくる日のことを考えるとわくわくする。どのようになるのか、楽しみである。

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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