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『IS部門は経営に資する』、グローバル化で益々顕著に!

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国内のみでビジネスを行っていた日本企業においても、ビジネスのグローバル化は避けられず、益々加速してきていると感じています。そのようなビジネス拡大に呼応するように、国内にある本社IS部門はこの流れの中で経営に何を資するのか?を強く求められてきています。そのような状況の中で、

「本社IS部門は、国内およびグローバルに展開している現地企業に対し、ITガバナンスとしてどのように取り組んだら良いのか?」

という話題が、最近増えてきていると感じています。

この話題は、発展途上のグローバル化でご苦労されている企業だけではなく、世間から見るとグローバルでは勝ち組と思われている企業においても挙がっています。

そのような背景には、次のような課題を抱えているためであると思っております。

1.ITのビジネスに対する貢献は出来ているのか?
・差別化戦略へのITの活用
・ビジネスの変化、高度化や統合・分離に対する俊敏な対応
・ビジネスのグローバル化への対応

2.効果的なITガバナンスは出来ているのか?
・ライフサイクルに渡る可視化と費用の適正化(企画・構築・運用・保守)
・IT投資ポートフォリオ管理
・プログラム・プロジェクト管理
・リスク管理

3.人材の確保は出来ているのか?
・グローバル対応の人材
・ビジネスと進化するITを理解し、全体構想を描くアーキテクト
・プログラム・プロジェクトを統括し遂行するPM

ではこの1つ1つ重たい課題に対し、IS部門はどのような戦略を立てたらよいのか?

様々な方とお話しをしている中で整理してみると、主に次の5つの項目にまとめられると思います。

1.企業におけるIS部門の役割・位置づけ
・以下の戦略の元になる最も重要な問題で、経営としての決定が必要

2.組織モデル
・事業モデルとの関係、事業体・地域のIT部門の関係及び主要な権限と責任

3.IT投資ポートフォリオ
・IT投資の決定プロセスと評価軸及び基準

4.EA: Enterprise Architecture
・ビジネスやテクノロジーの変化・進化に応じたITの戦略策定と実践
・EAのフレームワークに従った、各層における戦略、実践、基準、ガイド等

5.グローバル展開
・事業とITの展開のレベル、各地域、国の状況や課題の認識
・グローバルチーム形成

IS部門の主要な戦略項目(例)

各企業において、上記5つの戦略項目は共通しているものの、あるべき姿を目指すためのロードマップは様々です。

例えば”1.企業におけるIS部門の役割・位置づけ”をひとつとっても、

・本社IS部門は、国内外のIS部門・部隊に対しどのような役割・責任でガバナンスを行使するのか?
・その行動は、経営にとってどのような価値を資することが出来るのか?
・そもそもあるべき姿の役割・責任に対し、CEO/CIOにコミットいただけるのか?
など、実現するためのハードルが高い企業が多いのが現実です。

お客様と上記5つの項目をキーワードに『IS部門は経営に資する』ための取り組みについて色々とお話しを進めておりますが、皆さまの会社ではいかがでしょうか?

追伸:
上記5つの項目を実施するためには、内部統制手順、人材育成、ソーシング、プロジェクト管理、品質、IT基盤、セキュリティなどの具体的な対応課題を整理し、上記の戦略に対する方針と共有することが前提になると考えております。

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Profileプロフィール

竹内博樹
竹内博樹
1991年 筑波大学卒業後、三和銀行のシステム子会社である三和システム開発株式会社(現、三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社)入社。同社にて銀行業務のリテール、法人、国際の各分野において、大規模プロジェクトにおける企画・設計・開発に、主にプロジェクトマネジメントを実行するマネージャとして携わる。また開発後の保守にも従事するなど、幅広い業務でマネージャとして活躍。2004年より当社にて、大規模プロジェクトにおけるPMOの運営およびプロジェクトマネジメント支援や、IT部門の組織改革等、幅広くコンサルティングを手がける。 保有資格:情報処理 プロジェクトマネージャ、PMPほか。PMI会員、PM学会会員。

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