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プロジェクトとの関わり方

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【質問】

組織のPMOに配属されました。組織にある複数のプロジェクトのQCD向上がミッションです。

開発標準、PM標準などあるのですが、プロジェクトにより適用状況もバラバラ。プロジェクトがうまく進んでいるか、トラブっているかはプロジェクトマネージャのスキルに相当依存しているように見えます。

少ないPMOメンバーでプロジェクトに対してどのように支援をすればよいのかわかりません。

(40歳男性)

 

【かずみ先生より】

CMMI(注)はレベル1というところでしょうか?

組織ではプロジェクトの成功率を上げるため、開発標準やプロジェクトマネジメント標準を整備しますが、プロジェクトマネージャやメンバーがそれを使いこなすだけの能力がなければ、宝の持ち腐れです。

標準の作成・改訂、プロジェクトマネージャやメンバーの教育、標準の導入支援等々、標準を一つ作ったところで、プロジェクトに適用するには、PMOとして実施することはたくさんあります。

 

では少ないPMOメンバーでプロジェクトを支援する場合にはどうすればよいでしょうか?

 

今回、PMOのミッションはプロジェクトのQCD向上です。標準のプロジェクト適用はQCD向上の手段であり、ゴールではありません。

であれば、まずは各プロジェクトのQCDを評価してみてはいかがでしょうか?

 

<評価方法の例>

・QCDの計画と実績の差異はどの程度か?

・プロジェクトマネジメントとして、すべきことが正しく実施されているか?

・開発手法が間違っていないか?

 

このようにプロジェクトの成熟度を評価し、成熟度によりPMOとして支援方法を変える。

 

<成熟度毎のPMO支援例>

・成熟度高のプロジェクト > プロセスのチェックが基本。問題発生時は支援

・成熟度中のプロジェクト > プロセス・成果物に対するアドバイス、状況・報告書から隠れた問題の発見。

・成熟度低のプロジェクト > プロジェクトマネージャと共にプロジェクトマネジメントを行う。プロセス・成果物に対して詳細確認、必要に応じて改善方法を検討し、導入する。

 

すべてのプロジェクトに対しても同じような支援をするのではなく、問題プロジェクトを発見し、支援を強化する方法で支援してみてはいかがでしょうか?

 

(注)

CMMI(Capability Maturity Model Integration,能力成熟度モデル統合)

ソフトウェア開発プロセスの評価、改善のためのガイドライン

 

*****

先日、昔の仕事仲間と飲み、久しぶりにその時の巨大プロジェクトを思い出しました。

”大規模プロジェクト”ではありません。

営業も、SEも、PGもみんな85Kg以上の”巨大プロジェクト”です。

 
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Profileプロフィール

関和美
関和美
奈良女子大学 理学部 物理学科(現 物理科学科)卒業 日本電信電話株式会社に入社(NTT分社化によりエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社に転籍)。主に金融系のSEとしてNWシステム 構築の設計、アプリケーション開発の要件定義、設計工程を経験し、その後プロジェクトマネジャーとしてプロジェクトに携わる。 2007年より現職。大規模プロジェクトにおけるPMO(Project Management Office)の運営およびプロジェクトマネジメント支援や、IT構想企画の支援を行っている。PMP。

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