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支援型という逃げ道

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【質問】

プロジェクトマネージャはやりたくないという部下が何人かいます。無理矢理させるべきか悩んでいます。

(40歳男性)

 

【かずみ先生より】

支援型の仕事が合っている、PMのアシスタントの仕事が一番力を発揮できる、という人がいますが、本当にそうなのかなと疑問に思う時があります。

 

「この活動はひとりでは大変だから、みんなで協力してやろう」と何人かに協力を仰ぎ、始めた活動。立ち上げ当初は全員参加で進めるのですが、数ヶ月後は最初に声をかけた人ひとりが、責任感で続けているということを何度も遭遇しました。

 

考えてみると、私も最後の一人になったこと、逃げたこと両方あります。

プライベートの旅行の計画。「今仕事が忙しくて」と言い訳をして、最初に「旅行に行こう」と言った人に任せてしまったこと。(罪の意識から会計担当をしましたが…)

仕事でもありますよね。XXワーキンググループ。週1回集まり作業をすることを決めても「今日は△△業務が忙しいから」「急にお客様のところに行くことになって」と言って、参加者がどんどん減っていく。

 

最初に声を上げた人、このグループのリーダー格の人は、自分の名前が公表されているので責任感が生まれますが、支援型が自分に合っていると言い、二番手三番手を好む人はその場から逃げることができるのです。

 

私が初めてプロジェクトマネージャをすることになった時、上司はアサインすることに悩んだのかな?と、ふと考えてしまいました。

気づけばリーダーとして仕事をし、気づけばプロジェクトマネージャとして仕事をしていたのですが、その時に上司から「プロジェクトマネージャになりたい?」という質問はありませんでした。

プロジェクトマネージャになりたくないという人、ラインのマネージャになりたくなりという人、これはその責任を負いたくない、負うのが恐いだけかもしれません。

 

全員プロジェクトマネージャに向いているとは思いませんが、上司のあなたが「コイツならできる!」と思えばそのポジションにアサインしてみても良いのではないでしょうか?

「お客様にAさんがプロジェクトマネージャですと宣言した」「Aさんが一番適任だと思ったから決めた」と言ってしまうのも手です。

その部下が違う職種を望んでいる場合もありますが、責任のあるポジションにアサインすることは部下のキャリアアップには必要なことです。

 

*****

今では、弊社社長も“かずみ先生”と呼びます。“かずみ先生“を公にして、あらゆる仕事から逃がさないように包囲している気がしてきました。社長の戦略だ。。。。

ブログを書き始めて3年近く、文章を書くのが苦手な私も、“かずみ先生”の愛称があるから続けてきた気がします。

いつも乱筆乱文にお付き合いいただきありがとうございますm(_ _)m

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関和美
奈良女子大学 理学部 物理学科(現 物理科学科)卒業 日本電信電話株式会社に入社(NTT分社化によりエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社に転籍)。主に金融系のSEとしてNWシステム 構築の設計、アプリケーション開発の要件定義、設計工程を経験し、その後プロジェクトマネジャーとしてプロジェクトに携わる。 2007年より現職。大規模プロジェクトにおけるPMO(Project Management Office)の運営およびプロジェクトマネジメント支援や、IT構想企画の支援を行っている。PMP。

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