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逆張りのリーダーシップ論

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所謂リーダーシップに関する書籍は多く出版されている。
立派な人が、リーダーシップに関わる原理、原則を語っている。
私は、内容を否定するつもりは無いが、果たして普通の人にとって、何が参考になるのだろうか。疑問に思う。
例えば、以下のような内容である。

リーダーのビジョンとは何か
リーダーの価値観が、重要である。
リーダーの周りの人々に影響を及ぼす方法論。
リーダーの・・・など、格好いいリーダーシップ像が描かれているが、どのように行動すべきかが分かりにくい。

私は、理論家で見た目の良いリーダーを信用しない。元来、人と言うものは、他人を理解するには、時間がかかるし、リーダーとして信用してもらうには、やって見せて、納得してもらう必要がある。

簡単に大きな成果など出る筈も無い。世の中そんなに甘くないのだ。

私は、今まで30年以上にわたり成功したリーダーと出会い、体験的にその行動を見てきた。理論家で見た目の良いリーダーによる絵に描いた餅と違い、実際に良い仕事を成し遂げたリーダーは、やはり普通の人にはない「違い」を持っていると思う。リーダーシップを語るなら、恰好の良いプレゼンテーションで絵に描いた餅を見せるのではなく、成功したリーダーが持っているその「違い」を実際に見せることが大切なのだと考える。

本当のリーダーは、リーダーシップを当たり前の仕事として理解しているのだ。(しばしば、極めて地道な仕事として)
リーダーシップというものは、”自然に振舞える成すべき仕事”として理解された時だけ機能するものだ。

高い成果を出すリーダーには、次のような特徴がある。

・目標が正しく、はっきりとしている
・方向を示す
・真面目である
・しぶとい
・諦めない

リーダーは、先が見えるとは限らない中で、一人でも仕事を先に進める力を持つ。格好を気にせず、じわじわ目標に近づける。
なりふり構わず正しいと思ったことに取り組むことができる。実績を徐々に積み上げれば、時間が経てば、周りの人に理解され、頼りになる存在になってゆく。
真のリーダーは、見た目より中身、言っていることより、やっていることで人を引き付ける。
リーダーにカリスマを求めてはいけない。ごく普通の人が、十分なリーダーに為りうる。

さて、これはあくまで私なりのリーダーシップの理解だ。私は、皆さんにはリーダーシップを自分なりに、考えて、考えて、あるいは成功したリーダーの「違い」に注目して、自分なりに理解をし、腹落ちして欲しい。そうすることで、リーダーシップも仕事のひとつとして当たり前に地道に取り組め、大きな成果につながっていくのではないだろうか。
残念ながら皆さんはカリスマではないのだから、リーダーになる、あるいはリーダーシップを発揮するには、この道しかない。

さあ、自分なりにリーダーシップを理解するまで考えよう!

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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