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【連載その1】アイ・ティ・イノベーション18年の軌跡、未来に向けて

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 私が、アイ・ティ・イノベーションを立ち上げてからまもなく18年になる。考えてみればいろいろなことが過去にあり、時には悩み、時には胸ときめかせ、勇気を持って、様々な決断を行ってきた。
 これから10回に亘り「アイ・ティ・イノベーションの18年の軌跡、未来に向けて」と題して創業からの歴史を振り返り、サバイバルに至った決定的ポイントについて書くことにする。

【創業以前(1980年~1998年6月、ITI設立以前)~43歳】

  
 私の出発点は、トッパン・ムーアでIT事業の創業メンバーとなったことだ。そこで、製造業、銀行などのSE、PMの経験をしたことで、英国で学んだソフトウェア・エンジニアリング(方法論)をベースとしたITコンサルティング事業はこれから成長する事業であると確信を得たのである。コンサル事業の推進と共に、翻訳や上梓した数冊の本によって講演活動などもこなすようになった。JISの委員にもなり、IT業界での人脈を広げていった。また、大手化粧品会社、大手生協、製造業など、コンサルティングの顧客も多くなった。
 90年代に入るとバブルの崩壊が起こり、多角化、膨張していた会社の業績が急速に悪化、同時に不正などにより私の目指すコンサルティング事業の継続が困難になった。
起業も検討したが、ある人の薦めでジェームス・マーチン・ジャパン社(味の素が、50%出資)に移り、目指す事業を継続できた。ジェームス・マーチン・アンド・カンパニー(JMC)時代とトッパン・ムーア時代を合わせ10数社からCS方法論とコンサルティングの仕事をいただいた。この2社でのコンサルティング経験は、今思うと現在の私の技術基盤となり、大いに役立っている。
 その後、1998年に入り、味の素とジェームスマーチン社は合弁解消をすることになり、ベンチャー企業を創業するしか選択肢がなくなった。人生、前に進むしかない、やるしかない、と考えた。
 ソフトウェア工学とモデリングに興味がある人と一緒に仕事をしたい。組織と人の変革にかかわる、難しくてもやりがいのある仕事をしよう。小さくても価値のある活動ができる、鋭い会社を作りたいと考えた。

ITにかかわる改革の仕事を行う。そのまま社名(アイ・ティ・イノベーション、以下「ITI」)にした。

【創業期 はじまり(1998年7月から2000年6月)43歳~45歳】
      
 霞ヶ関ビルの一室でITIが、産声を上げた。その一年後に虎ノ門に移転し10数名のメンバーまで、成長した時期 ―― 無我夢中でコンサルティング事業を拡大していた時期である。
 私の場合は、ITのコンサルティング事業を継続したかった訳で、必ずしも創業したくて始めたわけでもなかった。3名の社員を食わしていけるかどうかかなり不安であったが、退路を断ち、開き直り、事業を開始した。最初に大手自動車会社からPM改革の仕事を受注した時には、ホッとしたことを覚えている。
その後、石油会社、通信会社からも、PMとITの研究開発の仕事をいただいた。また、ソフトウェア工学 システム分析、データモデリングなどに関する講演、講義を年間2-30回程度こなした。これは会社の宣伝とコンサルタントとしての知名度を得るのに役立った。

つづく

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Profileプロフィール

林衛
林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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