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業務の改善策が見えても、組織のパワーバランスが障壁になる

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 事業会社におけるIS部門(含むシステム子会社)は自社の事業に対し、ITで出来ることを駆使して貢献します。しかし多くの場合は、縦割り組織となっている事業部門からの個々の要望を、そのままITで実現しようとしているケースが多いように思えます。

 IS部門は、部門横断的に自社の事業を見ることができる立ち位置にあることから、全体最適・個別最適による事業改善のネタを、見ようと思えば見えるはずです。しかし事業部門とのパワーバランスの関係でIS部門の発言力が弱いことから、事業改善まで踏み込んだ提案は難しいと、本音では思っている方も多いのではないでしょうか?

 一方事業部門の側から見るとIS部門から事業貢献につながる積極的な提案は少ないなどから、お願いしたことをやってもらう部門であると思っており、かつIS部門そのものが自社のプロフィットに貢献するような部署ではないため、プロフィットを生む事業部門の方が自社内における位置づけは上位であると・・・

 ITは何かの価値を実現するための手段です。しかしその手段を駆使することで、経営に貢献する価値は、提供し続けていると思います。

 例えば、
・手作業のIT化することで省力化・効率化。
・ネットを使うことで、拠点間の距離を意識せず業務を行うことができる。
・ネットとセキュアな環境を構築することで個々人の勤務場所がフリーになり、個々人が成果を生み出しやすい環境で仕事ができるようになる。
・事業を行う際に必要な意思決定のための情報を適宜把握できることで、製品の在庫を適正化しつつ、一方でお客様に対しサービスを提供できないという機会損失を低減させる。
・お客様との接点で得られたデータを分析することで、より個々のお客様にとって欲しいと思っていただけるサービスを創造する。
 など

 自社におけるIS部門の地位が高くない企業においては、上記のような価値を提供できているにも関わらず経営や事業部門の方からは、そのきっかけが業務部門からの要望を単に実現したかのように見えていることもあり、事業としての評価はなかなか向上しません。

 しかし今の時代、IT無くしては事業を行うことはできません。つまり事業とITは、密接に絡み合っているのです。

 では経営者や事業部門の方も理解できる、IT化の価値はどのように示せば良いのでしょうか?

 IS部門が、企業にとって価値ある組織となるためにはどうしたらよいのか?

 我が社ではその解の1つとして、7万人、50国以上の国の人が参画している米国に本部があるITアーキテクトの団体であるIASAが提供しているITAbokの普及を図るための取り組みを始めています。

 どのような内容なのか? もしくはそれがどのような価値観で作られたものなのか?

 それをご紹介するミニセミナーを、来る10月28日(月) 14時55分より、株式会社アイ・ティ・イノベーション本社(品川)にて開催いたします。

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竹内博樹
1991年 筑波大学卒業後、三和銀行のシステム子会社である三和システム開発株式会社(現、三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社)入社。同社にて銀行業務のリテール、法人、国際の各分野において、大規模プロジェクトにおける企画・設計・開発に、主にプロジェクトマネジメントを実行するマネージャとして携わる。また開発後の保守にも従事するなど、幅広い業務でマネージャとして活躍。2004年より当社にて、大規模プロジェクトにおけるPMOの運営およびプロジェクトマネジメント支援や、IT部門の組織改革等、幅広くコンサルティングを手がける。 保有資格:情報処理 プロジェクトマネージャ、PMPほか。PMI会員、PM学会会員。

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