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ITベンチャーの創り方(その3)私の生い立ち(中学、高校、大学入学まで)


さて、私は名古屋の近所の公立小学校を無事卒業し、そのまま学区内の公立中学校に進んだ。中学生になっても興味のあることに偏って集中してしまう性格は益々強くなっていった。中学生になると世界が広がるので、自然と興味の対象も広がっていく。勉強が好きになることを誰の親でも望むものであるが、勉強はほどほどにして、探検やサイクリング、音楽など、勉強以外のことに関心が高まっていった。

また、世の中では、ビートルズの影響を受けたグループサウンズが流行り出した。この流行りにのる純粋さがある子供は不良の予備軍で、進学の妨げになるという風潮があった。また、大学では、学生運動が激しくなってきて、日本は高度成長の時代ではあったが、若者の成長には様々な過激な選択肢があり、親からすると心配な時代であったと思う。有名な連合赤軍のあさま山荘事件は、このころ起こった。一方で、勉強はばらつきはあるが、できる部類に属していたため、先生から見ると残念な不良予備軍だったと思う。

中学の授業は画一的で全く面白くなかった。先生にも寄るが、教科書通りの授業ではつまらない。また、学校が生徒に対してルールで縛るので、益々学校での生活はつまらなくなった。先生に好かれているピカピカの優等生と異なり、性の合わない特定の先生には嫌われていたかもしれない。しかし、気の合う友達はどんどん増えて、行ったことのないところへの探検、サイクリングやキャンプに頻繁に行った。また、ロックなどの流行りの音楽には夢中になることができた。勉強以外の活動や趣味の自由を楽しんだ思い出が多い。3年生になり高校受験のムードになると、切羽詰まって受験勉強をしなければならなくなった。特定の理系科目の成績は良いが、興味のない科目の勉強には身が入らなかったが、なんとか無事に進学することができた。

高校は、通学が2-30分で行ける共学の県立高校に通った。今、振り返って良かったことは、いわゆる大学進学だけを重視する学校ではなく、自由な校風で、良い大学へ進学する人もいれば、芸術などを志す生徒もいて、多様性のある学校であったことだ。また、男女比率が、1:1ぐらいの高校であり、他校に比べて女子の評判が良い学校だったので、学園祭には他校の学生が多く参加していた。私は、相変わらずいろいろなものに興味を持ってはいたが、何に打ち込んだらよいか迷いながらの学生生活を送っていた。

入学するとすぐ野球部に入ったが、1年で野球はやめた。論理性のない理不尽な練習に嫌気がさしたためである。音楽やスケートなど野球とは違うことに興味がわいてきたからでもある。サイクリングは高校の仲間と、名古屋周辺の愛知県内に留まらず、三重県や岐阜県、長野県あたりまでテントを積んで二、三泊のサイクル旅行に出かけた。これは、精神面での鍛錬にもなったし、一緒に旅行した友達との絆が深まった。

たいして勉強をしない割には、大学受験科目の成績は良かった。小中学時代の知識の蓄積があったのだろうと思う。二年生までは、高校の数学・理科の教師を目指そうと考えていた。担任の先生に相談すると、教師になることだけが目標ではなく、良い理系の大学に進学すれば、科学者や企業での研究者になる道があり、将来の選択肢が広がるというアドバイスをもらった。このアドバイスは、私にとっては画期的なことで、ショックを受けた。教師を目指すといえば、担任の先生も喜んでくれるだろう程度の視野で考えていた私に、先生自身がより前向きで広い助言をしてくれたことが本当に嬉しかった。このことがきっかけとなり、今までの自分の考えがすごく浅かったことを自覚し、真剣に将来を考えるようになった。

高校の3年生から浪人してからの通算2年間だけは、真剣に勉強をした。あれこれ考えずに目標の大学に合格するだけのための勉強をしたのだ。このことは、それまでの学生生活を自由奔放に送ってきた私にとって、真剣な受験勉強は、人生で始めて目指すものを絞る経験となり、持久力、集中力を養うことができたと思う。自分の中の革命であった。

私の勉強スタイルは、先生から教えてもらうものではなく、基本独学であり、自分の力だけで理解することを主体にしている。真面目に先生の話を聞いている人よりも最初は、成績は劣るが、時間を使い深い理解が得られる。勉強は受験などの手段ではなく、勉強のテーマに関する自分自身での理解を深めることだと思ったからだ。何事もやると決めたら、主体的に行うことは独学を通じて学んできたのかもしれない。

一浪して、念願の第一志望の工学部の応用物理学科に合格した。科学者を目指し学問に打ち込むはずだったが、人生、そう甘くない。大学在学中に様々な経験をすることになる。

その経験は、今の私のビジネスに生きている。目的が最初にあるわけではない。散々迷って様々な経験をしたことが、のちに、体系的になってくる。経験が大学生のように浅い場合は、目的は先にはない。経験することが先である。そののちに経験が徐々に体系化されて本当の目的がはっきりしてくる。目的を明確にすることは最初からは難しいということが分かる。

次は、大学時代に経験し学んだことを中心に就職するまでの話を書こう。



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