アイ・ティ・イノベーションは、基幹事業であるITコンサルを実施することで、お客様のビジネスに貢献し、それによって社会をよりよくしていきたいと考えております。
アイ・ティ・イノベーションのCSR活動の指針の一つに、「次世代教育」がございます。
今回は、IT業界ではなく、学校教育という異業種の世界で、次世代リーダー育成支援に取り組みました。
企業経営者と学校教員が交流することによって、魅力ある学校づくりへの寄与と地域社会の活性化を目指し、ご支援させていただきました。
当社はコンサルティング業務と人材育成の2つの事業を手掛けており、林をはじめ、人材戦略・人材育成に関する記事を多数執筆しております。昨年、人材育成の記事に共感された山口県周南市の教育研究センターの河内様より、研修オファーのご連絡をいただきました。
オファーのきっかけについて、河内様はこうお話しされました。
「山口県の義務教育学校ではいま、教員の大量退職時期を迎えておりまして、毎年周南市だけでも数十名の新人教員が着任します。これまでの教育の質を落とさずにベテランの教師力を引き継ぐことは、喫緊の課題です。
当センターでは、若手教員育成ビジョンを策定し、育てるべき資質能力の4領域として、「授業力・道徳力」「学校経営力」「生徒指導・保護者対応力」「人間力」がございますが、「人間力」が資質能力の中心にあってこそ、実践的指導力は育成されると考えております。
そんな中、アイ・ティ・イノベーションの『次世代リーダー育成 ~ドラッカー理論に学ぶ人間力強化~』研修が目に留まり、「IT業界だけでなく、どの業界にも通じ、学ぶべき資質能力は人間力だ」と思いました。山口は遠方なのでお越しいただくことは無理かもしれないと思いながらも、ご相談を差し上げました。」
『次世代リーダー育成 ~ドラッカー理論に学ぶ人間力強化~』は、林がこれまでの数々の経験を踏まえ、ビジネスを成功に導く優れたリーダーとは、優れた専門能力以前に、生き方、考え方、人格や人間力そのものが重要であるという考えに至りました。そして、ドラッカーの「知識労働者の成果をあげる原理・原則」を核に、「リーダーとしての人間力強化、自信の醸成をはかること」を方針とし、2010年に、次世代を担う若手リーダー向けに、『人間力強化プログラム』を開発しました。
オファーをお引き受けするにあたっては、本プログラムの内容をIT現場向けから、教員向けに少しアレンジが必要でした。また、林は、「若い教員は将来のエンジン!若い教員を育成することは、長期的にみて、日本の成長に繋がる。日本にイノベーションをもたらすために、当社の『人間力強化プログラム』がお役に立てるのなら、是非お手伝いさせていただきたい。」との気持ちでお引き受けいたしました。
迎えた研修当日は、どの教員の方も非常に真面目で、熱心に研修に取り組まれました。研修の最後に、一人ひとりが、前向きでチャレンジングな夢を語られた時に、本研修の目的が達成できたと実感いたしました。林にとって、教育現場の最前線にいらっしゃる教員を対象とした研修講師は初めてで、手探りの部分もございましたが、主催の方々の協力に支えられて、無事に終えることができ、このような機会をいただけたことに感謝しております。
未来を担う若手教員の人間力が向上することは、教わる子供達の人間力向上にもつながります。子供達が毎日を生き生きと過ごすことは、豊かな人間性、魅力のある学校、活気のある地域社会へとなることでしょう。
アイ・ティ・イノベーションは、「次世代教育」を通し、長期的な視野で改革を志す社会活動に今後も貢献していきます。
教師自身が自分をマネジメントして伸びていくことは、子供達の成長につながると思います。これまで自分自身に目を向ける機会が少なかったので、このような機会をいただき、有り難かったです。5年後のことも考えたことはなく、今回で、明確なジビョンを持てたと思います。
達成の原理をクセづけることは、子供も大人も同じだと思うので、職員室でもクラスでも話したいと思いました。
リーダーシップとは何か、とても良く分かりました。「正直さ」「自分との約束を守ること」が大切だということを子供達にも伝えていきたいと思いました。
この度開催しました当センターの若人の会研修会に際しましては、ご多用中のところ、ご指導賜りまして、誠にありがとうございました。お蔭をもちまして、すべての会員にとって大変有意義な研修となりました。
これまで企業経営と人財育成に携わってこられた深いご見識とご経験をもとに、ドラッカー理論を交えながら懇切丁寧に、しかも易しくお話して頂きました。特に、「自分の強みに目を向け、5年後になりたい自分を公言する大切さ」や「リーダーとは、真摯で自分との約束を守る人である」こと、「落とし穴にはまることなく、達成の8原理を習慣化する」等演習を交えてお話し頂いたことにより、会員は「人づくり」教育の意義を深く学ぶ事ができたと感謝しております。
会員は、貴職から賜りました貴重なご示唆をもとに、教師としての使命感を持って自己修養に一層努めていくものと確信しております。
本レポートにおける河内様のご所属、肩書は、2017年2月開催当時のものです。
本内容は、林 衛「ITの達人」のブログにも掲載しております。
2017.2.7「若手教師のためのリーダー育成講座 – 周南市の若い小中学校の先生との出会い」~ドラッカー理論に学ぶ人間力強化~