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お客様に訊く、ITIコンサルティングの魅力とは?マスタデータマネジメント(MDM)支援
 コニカミノルタ様は150ヵ国にセールス/サービス体制を持つグローバルカンパニーです。日本をはじめ、米国、欧州、アジアに多くの拠点を持っています。複合機(MFP)などの機器、ITサービスを提供するオフィスサービスに加えて、画像診断システムなどのヘルスケア、印刷業界にデジタル印刷システムやサービスを提供するプロフェッショナルプリントなど広い分野にわたるサービスを展開しています。
 コニカミノルタ様は90年代半ばからSAPを導入し、ERP(Enterprise Resources Planning)化を進めてこられましたが、個別に導入を進める上でERPデータが拠点ごとに、複雑化・ブラックボックス化されるという課題が出てくるようになりました。
 さらなるグローバル化を見据えたときに、BPM(Business Process Management)、MDM(Master Data Management)を実施し業務の標準化、データの標準化を推進する必要性がありました。
 業務とデータを標準化するプロジェクトが立ち上がり進んでいく中で、ITIのコンサルティングを導入していただきました。
 このインタビューでは、IT企画部の玉本宏之様と西坂淳様にITIのコンサルティングについて感想を語っていただきます。

コニカミノルタ株式会社
IT企画部 ITプロジェクト推進グループ
マネジャー 西坂 淳 様

コニカミノルタ株式会社
IT企画部 ITセキュリティグループ
部長 玉本 宏之 様

本事例紹介は、2017年2月に取材したものです。社名、人物の肩書などは取材当時のものです。


コニカミノルタの課題とITIとの出会い ITIとの出会い

    ITIとの出会いのきっかけを教えていただけますでしょうか。


 最初にITI様のことを知ったのはインターネットでした。MDMについて調べていると、御社の中山嘉之様の記事が見つかったのです。そこですぐに連絡を取り、直接お話を伺いました。そこで意気投合できたのがきっかけです。
 コニカミノルタは海外展開をより強化していく時期だったのですが、マスタデータの取り扱いをどうしていくか検討をしていました。MDMの推進が必要なことはイメージとして理解はできておりました。

ITIのコンサルティングで自信を持ってMDMを推進 MDMの実際

    MDMを進めるに当たって、どういったご苦労がありましたか?


 MDMを導入すると、現場のオペレーションとしては、承認行為が必要になり手続きがワンクッション多くなってしまいます。もちろん経営層はMDMの必要性を理解しているのですが、現場ではパフォーマンスを落とせないというジレンマがありました。
 MDMはアジアリージョンから始めたのですが、何度も現地に出張し顔を合わせている間柄だったこともあり、なんとか実現にたどり着くことができました。
 アジアリージョンのMDMを構築後、今期はグローバルMDMと欧州のMDMを立ち上げました。今後は日本、米国でのMDM構築に進んでいく予定です。

ITIのコンサルティングの決め手

    ITIのコンサルティングを受ける決め手はなんでしたか?


 コンサルタントの中山嘉之様と私たちの方向性が近かったことが一番大きかったと思います。中山様はメーカー(協和発酵キリン)のご出身でしたので、私たちの課題を非常によく理解してくださいました。また、私たちの考えた方針を的確に理論武装していただくことで、確信を持ってプロジェクトを進めることができました。

コンサルティングの内容

    実際のコンサルティングはどのような内容だったのでしょうか。


 週1回のディスカッションが中心でした。弊社からは4、5人が参加し、MDMの仕様を決めていきました。ディスカッションの最後に宿題をもらって、次回までに答えを用意するという流れで進めていただきました。

コンサルティングで印象に残っていること

    ITIのコンサルティングで一番印象に残っていることを教えてください。


 MDMを導入するに当たって、「データ、そして業務を疎結合にした方が良い結果に結びつくケースが多い。」というアドバイスが最も印象に残っています。すべてのデータをリアルタイムで連携する必要は必ずしもありません。結果、グローバルMDMとリージョンMDM間の業務、及びシステム連携は、格納と参照が非同期な疎結合インターフェースで実現しました。

MDMの意義

    MDMをグローバルに展開していくのは長い道のりだと思いますが、どのような位置づけで進められているのでしょうか。


 MDMは細く長くやっていくものです。経営層にはMDMで可能になることを理解してもらっているのですが、それは短期的な成果を出すためのものではなく、将来的に成果を出すための基盤工事のようなものであると説明しています。
 今はグローバルの集計を出すのも一苦労なのですが、MDMが浸透していくことで、正確で役に立つデータが取れるようになります。

効果抜群だったITIのコンサルティング MDMで目指すこと

    MDMで今後目指していくことを教えてください。


 損益を正しく把握するとともに、リージョン間でのマーケティング分析を今後検討したいと考えています。 各国の強みを分析し、各リージョンの改善のために他のリージョンの良い部分を学び、活用することがさらなる効果につながるのではないでしょうか。
 将来の話になりますが、顧客情報をグローバルに共有し経営判断に役立てることができるようになります。コニカミノルタにはヘルスケアや産業用光学システムなどの事業もありますが、事業部間のシナジーも生まれてくると思います。今後M&Aがあったときも、より高い効果を出せると思います。

ITIのコンサルティングの感想

    ITIのコンサルティングについての感想をお聞かせください。


 私たちを担当してくださった中山嘉之様とはとても相性が良かったこともあり、ITIのコンサルティングはコストパフォーマンスが高かったと思っています。もちろんコンサルタントとの合う合わないはありますので、実際にITIの担当者とお話をしてみることをお勧めします。

外部コンサルタントの意味

    外部のコンサルタントを入れることにはどのような意味がありますか?


 私たちにとってももちろんはじめての試みでしたので、考えたコンセプトが合っているのかどうか自信を与えてもらうことができ非常に有効でした。感覚として思ったことに根拠を与えてもらうことができましたし、なにしろ間違ったまま展開してしまったら取り返しがつきません。
 それから、思い込みを排除したり、第三者の視点を与えてもらえたことも役立ちました。

まず一度会ってみては

    ITIのコンサルティングはどのような雰囲気ですか。


 一般的なコンサルタントと違って、レクチャータイプではなく、一緒にプロジェクトをやっていくタイプの進め方です。私たちのチームにはこのやり方がぴったり合いました。コンサルタントの合う合わないは人柄や流儀に負う部分が大きいと思います。一度コンタクトを取って、担当者にお会いしてお話をし、提案がしっくりくるかどうかで判断してはどうでしょうか。

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