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【AI / Analytics カンファレンス2】開催レポート1:AIで業務課題を解決するポイントとは?

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間違いだらけのAI導入 失敗から生まれる目からウロコのAI活用
~AIの使い方次第で、DXの妄想スパイラルから抜け出せる~

主 催:株式会社アイ・ティ・イノベーション
共 催:エスディーテック株式会社、Global Walkers株式会社、株式会社システム情報、東芝デジタルソリューションズ株式会社

セミナーレポート[1]

第2回AI / Analytics カンファレンス『間違いだらけのAI導入 失敗から生まれる目からウロコのAI活用~AIの使い方次第で、DXの妄想スパイラルから抜け出せる~』

2021年8月27日(金)に、第2回 AI / Analytics カンファレンス『間違いだらけのAI導入失敗から生まれる目からウロコのAI活用~AIの使い方次第で、DXの妄想スパイラルから抜け出せる~』をWEBセミナー形式で開催し、AIを導入・活用したいとお考えの多くのお客様にご参加いただきました。
本カンファレンスについて、3回に分けてご報告いたします。1回目はダイジェストをお届けします。

開催目的

AIで業務課題を解決していくためのポイントを知る

近年、業務効率化や生産性向上に欠かせないテクノロジーとしてAIが注目されています。新型コロナウイルスの影響によるデジタル化の加速やビジネス環境の変化を受けて、AIの重要性はさらに高まっているといえますが、日本におけるAIの導入率は諸外国に比べて非常に低いのが現状です。日本では目の前の業務を改善することに着目しすぎて、AIの活用をどのように進めていくかの議論がなされていないのが原因の一つと考えられます。

アイ・ティ・イノベーションは、「AIをせっかく導入したのに、期待した効果が得られない」、「AIをどう使えばいいかわからない」といったお問い合わせを多くいただいたことから、今年2月の第1回に続いて、第2回AI / Analytics カンファレンスを開催しました。

今回のカンファレンスでは、多くのご要望をいただいたAI-OCR、AI開発プロジェクトの進め方、人間中心AI、データ基盤をテーマとして、AI導入・活用の各分野での専門家に講演いただきました。また、実際にAI-OCRを開発・活用している事例をご紹介し、講演者全員でのパネルディスカッションも行いました。

新しいビジネスモデル創出のため、AIをどのように業務に取り入れていくかを考える上でのご参考になれば幸いです。

カンファレンス概要

開催日程
【第2回】2021年8月27日(金) 13:30〜17:40
WEBセミナー(LIVE配信)
主催:株式会社アイ・ティ・イノベーション
共催:エスディーテック株式会社、Global Walkers株式会社、株式会社システム情報、東芝デジタルソリューションズ株式会社

【第1回】2021年2月18日(木) 14:00〜16:45
WEBセミナー(LIVE配信)主 催:株式会社アイ・ティ・イノベーション
共 催:グローバルウォーカーズ株式会社、株式会社システム情報
参加対象
・ユーザー企業のDX推進部門の方、 DX推進に関わるご担当の方、情報システム部門の方、 研究部門の方
・新規事業開発に携わる方
・SI事業者のDX推進に関連する部門の方
参加者数
120名

講演概要

セッション1

AIシステム導入の効果評価とは~継続的なビジネス価値を生み出すために~​

株式会社アイ・ティ・イノベーション
高度先端技術部 コンサルティングマネージャー 藪 彰文​​

日本企業においては、AIに対する詳細な理解がないことがAI導入の障壁になっています。AIに対する理解を高めることで、AI導入の推進につながると考えられます。本セッションでは、AIシステム開発・運用の難しさと陥りやすい罠、AIシステムの評価と効果検証を行う際のポイントをご説明しました。また、従来のDevOpsの概念を拡張したMLOpsとAIOpsの概念について解説し、 AIによる業務自動化や業務プロセス改善を実現する仕組みをご紹介しました。

【藪 彰文​​ プロフィール】

1995年日本オラクル株式会社入社。Oracle DB導入のための機能評価や構築支援を行う技術SEとして従事し製造、金融、中央省庁を担当。
2002年株式会社東芝(現東芝デジタルソリューションズ株式会社)入社。大規模DB統合を伴う開発プロジェクトのDBチームリーダーのほか、中央省庁及び外郭団体の大規模Webシステム開発のプロジェクトマネージャーを務める。
2019年株式会社アイ・ティ・イノベーション入社。これまで培ったDB/ITスキルをベースにAIシステム導入に向けた高度先端技術を担う。

セッション2

AI-OCR開発の失敗から学ぶ「使えるAI」開発のポイント

グローバルウォーカーズ株式会社
取締役CTO 樋口 未来 氏

AI技術を用いて画像中の文字を認識するAI-OCRについて、日本語特有の難しさをお話しいただきました。また、実際の失敗事例を取り上げながら、失敗の理由とその対策を考察し、ビジネスで活用できるAI-OCRを開発するためのポイントを解説していただきました。

【樋口 未来 氏 プロフィール】

株式会社日立製作所 日立研究所、カーネギーメロン大学客員研究員にて車載ステレオカメラの研究開発、製品化などに従事。
その後、グローバルウォーカーズ株式会社を創業。専門は、コンピュータビジョン、Deep Learning。

セッション3

AI開発の裏側、お話します~失敗しないAIプロジェクトの進め方~​

株式会社システム情報
取締役 ソリューション副本部長 足立 雅春 氏​​​​

「DXを実現するために必要なAIプロジェクトの正しい進め方」として、AI導入のアセスメントに有効なフレームワークや、AI開発を支えるデータ基盤をご紹介いただきました。従来型のシステム開発とAIシステム開発を比較しながら、AIプロジェクトでは新しいアプローチも取り入れていく必要があると解説していただきました。

【足立 雅春 氏​​​​ プロフィール】

独立系ソフトウェアベンダーを経て、2010年株式会社システム情報にSEとして入社。通信・金融をはじめ多数のシステム構築プロジェクトでリーダー/PMを歴任後、2014年にソリューション部門の立ち上げ時から統括部長としてAI・RPA・クラウドを中心に新規事業の責任者として従事。現在に至る。​​

セッション4

人間中心AI〜人を知るためのAI技術の活用とその難しさ

エスディーテック株式会社
取締役副社長 CTO 鈴木 啓高 氏​​​​

製品を利用するユーザーにとっての品質とは、有効性や効率性、満足度といった「利用時品質」です。本セッションでは、日常生活での体験談を交えながら、利用時品質を向上させるためにはユーザーを正しく理解することが重要であるとお話しいただきました。人間の行動を理解するための「人間中心AI」について、さまざまな開発事例から学んだ難しさや、開発で失敗しないためのポイントを解説していただきました。

【鈴木 啓高 氏​​​​ プロフィール】

株式会社エイチアイ取締役、HI Corporation America, Inc. CEO、株式会社U’eyes Design取締役を経て、2015年にエスディーテック株式会社の立ち上げに参画。現在は「世の中の全ての製品の利用時品質を向上する」ことを目指し、そのためのデザインと技術の研究開発に取り組んでいる。主に自動車の統合コックピットにおけるHMIを対象に、ヒトに対する理解とデザイン・技術を活用し、ヒトとクルマの様々な状況に応じたHMIをよりダイナミックに生成する仕組み作りが主なテーマ。

セッション5

データを事業に活かすために必要なデータ基盤とは​

東芝デジタルソリューションズ株式会社
新規事業開発部 シニアエキスパート 望月 進一郎 氏

企業が集めたデータを継続的に活用するために必要なのがデータ基盤です。本セッションでは、データ基盤を構築する際に求められる要件や注意すべきポイントを押さえた上で、データ基盤を活用して業務を改善した事例をご紹介いただきました。また、これからのデータ基盤が目指す姿についてもお話しいただきました。

【望月 進一郎 氏 プロフィール】

株式会社東芝でミドルウェアの開発や商品企画に従事。現在は東芝デジタルソリューションズ株式会社でビッグデータ向けデータベースやデータ基盤の商品企画に従事。

事例紹介

なぜAI-OCR導入はうまくいかないのか​​

東芝デジタルソリューションズ株式会社
ソフトウェアシステム技術開発センター コアテクノロジー開発部 ​
知識・メディア処理技術開発担当 エキスパート 古畑 彰夫 氏

東芝デジタルソリューションズ株式会社は、OCRの先駆者として事業を手掛けてきた東芝の技術と経験を基礎として、AI-OCRの研究開発を行っています。従来のOCRより読取精度が高まっているAI-OCRですが、「導入してもあまり役に立たなかった」という声がよく聞かれます。本講演では、AI-OCRを業務で役立てるために注意すべきポイントをご紹介いただくとともに、開発者に求められているのが読取精度の向上だけではないことを、具体例を挙げながら解説していただきました。

【古畑 彰夫 氏 プロフィール】

2001年株式会社東芝に入社、主に帳票や一般文書向け文字認識製品を対象とした画像処理・認識技術の研究開発に従事。​現在は東芝デジタルソリューションズ株式会社ソフトウェアシステム技術開発センターにてAI OCR文字認識サービスなどの要素技術開発を行う。

パネルディスカッション

講演者6名+ファシリテーターを加えてのパネルディスカッション​​

講演者6名に加えて、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の梅木秀雄氏をファシリテーターとしてお迎えし、パネルディスカッションを行いました。
「AI開発におけるギャップ」をテーマに、AIに対するユーザーの期待と現実のギャップや、ユーザーと開発者の認識のギャップについて議論が交わされました。また、講演中に参加者からオンラインで寄せられた質問への回答も行われました。
最後は講演者がそれぞれの立場で、これからAI開発に取り組もうとする企業へのアドバイスをして締めくくりました。

【梅木 秀雄 氏 プロフィール】

■株式会社東芝 研究開発センターにて、ニューラルネットワーク、画像認識、知識処理の技術開発 研究開発センター 知識メディアラボラトリー室長
■東芝デジタルソリューションズ株式会社にて、AIソリューション製品の事業立案・事業化推進 技師長
■2018年より現職

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