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素直さが無いと本当の課題に激突する

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経営をしていると常にいろいろな問題にぶつかる。ぶつかる事は、一向に構わない。様々な問題にぶつかることが、リーダーやマネジャの定めだからだ。それがいやならその役割をやめた方がよい。
しかし、問題が起こって情けないのは、最初から経営者が、課題に対する対処方法が分かっているのに人の過信や間違った考えが原因で組織の信用を傷つけるような問題が起こることがある。

人の素直さ、考え方・生き方、専門能力の組み合わせの問題だといっても差し支えない。

素直さ、考え方・生き方、専門能力の3つの軸でひっ迫したプロジェクト組織のメンバーとしての採用を考えてみよう。

        パターン1   パターン2    パターン3    パターン4
素直さ       ◎        ◎        △       △
考え方・生き方   ◎        -        △       △
専門能力      ◎        △        ◎       △

パターン1、全てに優れた人は滅多にいない事は、自明だ。パターン4も採用には至らないだろう。問題は、パターン2と3のどちらを採用するかである。
私は、迷わずパターン2だ。なぜならば、専門能力の獲得は、素直さに依存する。まじめに人の話を聞いて、努力することができれば、どのような技術であれ習得可能である。パターン3の人は、現在価値としてそれなりの能力を在庫しているかもしれないが、状況が激しく変化する時代では、時間とともに価値が低下するばかりでなく、周りの人間に悪影響を与えることになる。素直さが無い人は、何事にも疑いを持って行動する。疑いとは、自分の邪な考えの鏡のようなものである。実力が無くて、間違った誇りだけあるような人が、このような状況に陥る。

パターン2の素直さがある人を私は、育てたいと思う。素直な人に専門能力を少しずつ教えて、正しい考え方や生き方をできるようにしたい。
私自身、恥ずかしいような欠点だらけの不完全な人間であるが、少しばかりの長所はある。素直で活力ある人に私の長所のみを教えたいと思う。周りに優れた面を持った人が、複数いれば、素直な人の成長は、加速する。

素直とは言えず、生き方や考え方に不備がある人は、たとえ専門能力が一時的にあっても自分の能力が時間とともに陳腐化していることを認めずどこかで痛い目に遭う筈だ。自分が避けることのできない現実に遭遇しはじめて自分自身のことを深く考えることになる。私は、過去に何度もこのような人と仕事をしてきたが、本人が問題に激突する前に何とかその人の状況を教えられないかと思っている。経験がそれなりにあり、変な誇りがあると自分のネガティブな状況を認められないものだ。そのような傾向がある人でも人としては、何か長所はあるものだ。何とか助けられないかと思うのであるが、本質的な面で人を変えることは、なかなか、大変だ。心の奥にある“人を信用するこころ”を醸成しなくてはならない。原因の元は、自分にある。まともに何かに勝負してその人に自信をつけるしか方法は無い。

痛い目にあった直後なら、素直さや人の話に耳を傾けるかもしれない。
今月は、誰と何の課題で話をしようか!
悩みながらも前向きに生きよう!!!

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Profileプロフィール

林衛
林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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