組織が成功するかどうかは、リーダーの資質にかかっている。
リーダーに求められるものは何か?
改めて考えてみよう。
組織には、継続的に一定の目標を達成し、尚且つ組織を変化・発展させ続ける使命がある。それを担うのが、組織のリーダーである。
それでは優れたリーダーには、どのような資質が必要であるかを考えてみたい。私の経験によれば、以下の6点の資質を持つことが重要と考えている。
①方法論や手法(大雑把に理論と考えてよい)
②実務の深い経験(本気で仕事をして初めて身につく実力)
③型(再現性のあるやり方、作法)
これらは「理論や技術の知識、経験により得られる」
④感(直観力や感度)
⑤実行する勇気(前例や成功例が無いことを実行すること)
⑥人望(本人が決められることではなく、周囲の人が決めるもの)
これらは「生の人間関係や人とのコミュニケーションにより得られる」
①~③は、勉強や個人的な経験と努力で得られるものだろう。
しかし本当に重要なのは、人と人との生の関係からしか得られない資質である④⑤⑥であると私は考えている。
感、勇気、人望は、個人的な努力では得られない。簡単に得られないからこそ重要なのだ。
これらは、理論や技術よりも「情」に関係している。人は、理論的な正しさよりも「情」に左右されやすい。それこそが人間なのだ。だからこそ人間関係が重要なのである。
そのためには、仲間と共に困難な目標をやり遂げるような泥臭いことにもっと注力しよう。仲間と一緒に対話し、努力することに行動のポイント移してみてはどうだろうか。
困難な状況からでも勇気をもって何かに挑戦し、やり遂げるために仲間と深いコミュニケーションを取り、意思決定を行い、様々な経験を積み上げていく。
感が働く人、勇気がある人に育っていく過程は、仲間とのコミュニケーションが元にあると私は確信している。「感」とは、ビジネスや人間関係のいわゆる“土地勘”のようなものである。「勇気」とは、物事が困難な状況でも“出来るという確信”を持って決定する能力を意味する。「人望」については言うまでもないが、本人でなく他人が“人望がある人”かどうかを決めるものである。
組織のリーダーに求めているものが大丈夫かどうか今一度確かめてほしい。
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新たなコミュニケーション、コラボレーションの場を創ることを目標の一つに掲げ、株式会社アイ・ティ・イノベーションと株式会社エクセル・システムプロダクトは、12月4日に本社を移転いたしました。