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【鹿児島への旅】その3:現地で感じるままに

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~新しい旅を創る、具体的な鹿児島の旅の行程(後編)~

●2日目
食と夜の街は、初日の天文館で大満足だったので、二日目は気分を変えて、鹿児島の史跡巡りと、自然との触れ合いに重点を置いた行動計画にした。

朝一で、鹿児島中央駅に向かい、知覧へのアクセス情報を収集した。時間を確認し、一路、特攻隊の基地で有名な知覧へ。約40キロの距離があるが、観光案内で聞いたローカルバスで知覧へと向かった。市内を脱出するのに十数個のバス停があり、嫌というほど時間をかけて知覧に到着した(これも良し、でも帰りは御免だと思った)。 

気を取り直して、知覧特攻平和会館とその周辺の戦時中の展示物を見て回った。印象に残ったのは、やはり平和会館である。戦闘機や当時の様子を語るビデオ、遺影・遺書などが展示されていた。ここに来た人は、二度と戦争を起こしてはならないと思うに違いない。遺書を目に焼き付けるように読んでいる人やビデオを見てすすり泣く夫婦もいた。私は、心から平和を願った。

しばらく重い気持ちになったが、気分を変えて、蕎麦の軽い昼食をとり、何とかタクシーを確保し、鹿児島市内へ向かった。市内への移動中に急遽、桜島に渡ることを決めた。翌日の天気が曇り予報だったので、行けるうちに桜島に渡ってみることにしたのだ。

タクシーでフェリー乗り場に到着後、15分ほどで桜島に渡り、そこに待機していた観光タクシーで、桜島の要所を観光した。ドライバーの勧めるまま、肌で桜島を感じることができた。幸運なことに、観光タクシーのドライバーが素晴らしい人で、桜島のことを親切に詳しく解説してくれた。

その後、再びフェリーで、鹿児島市内へ。夕方にはホテルに到着した。夕食に出る時間を友人と約束し、一風呂浴びる。良い温泉があると疲れがとれて本当に助かる。さて、本日もすっかりお気に入りとなった天文館へ出発だ。夕食の狙いは、黒豚である。事前に予約した有名店に向かう。黒豚しゃぶしゃぶとトンカツを中心とした高カロリーの夕食になってしまったが、鹿児島の黒豚は、実にジューシーで美味しかった。また、あての生ピーマンと鹿児島味噌の良いコンビネーションが、黒豚と食感がマッチして爽やかで素晴らしかった。

今夜は、早く帰ろうということになっていたが、お酒が進むにつれ調子が出てきて、もう一杯行こうということになった。最後の夜なので記念になるような場所を探した。
しばらく歩くと、すごくおしゃれなバーが見つかった。そこで2-3杯カクテルを楽しんだ後、ホテルへ戻ると、すぐ寝てしまった。

●3日目
最終日のテーマは、歴史への関心である。連日の夜の疲れを吹き飛ばし、まずは朝一で、島津家ゆかりの大名庭園「仙厳園」に向かった。

雄大な庭園に加え、殿様が暮らした御殿がある仙厳園は、想像よりも広い敷地で、気合を入れて見学しなければならない。島津家800年の歴史を学べる博物館・尚古集成館や薩摩切子工場も隣接している。島津斉彬の才能と技術への関心の高さを感じながら、島津家の庭園・別邸を丁寧に歩いて回る。展示物が、すべて素晴らしく、私のお薦めの場所になった。この仙厳園は、2017年の大河ドラマ「西郷どん」のロケ地にもなっている。

鹿児島が、幕末の主役になるのは、島津斉彬、西郷隆盛、大久保利通らが、歴史の流れを創っていったことを体感できる場所だからだ。

次の訪問地は、今回の旅の最後の名所、城山公園である。城山は、“西郷どん”の終焉の地(西南戦争で西郷が最後にたどり着いたところ)である。城山からみる桜島と鹿児島市内の風景が素晴らしい有名な場所であるが、自分の力で歩いて行き、自身で好きな風景をスマホのカメラに収めて、より良い思い出になった。昨日の“直の桜島”も素晴らしかったが、城山からの桜島の眺めは、実に感動的であった。

そろそろ、この旅も終りが近づいてきた。旅も三日目に入り、鹿児島での貴重な体験が増えてきて、満足度が上がり、徐々に思い残すことが少なくなってきた。この旅は成功だと確信した。

空港に向かう前に、最終の場所として城山ホテルに立ち寄った。ラウンジで桜島と海を眺めながら、旅の終わりを締め括る。美味しい生ビールとクラブハウスサンドイッチをお供に、1時間半程ゆったりとした時間を過ごした。友人と二人、鹿児島に満足し、今回の旅を終えた。

城山ホテルからタクシーでホテルに戻り、空港バスで鹿児島空港へ向かった。空港ラウンジで名古屋に戻る友人と別れを告げ、羽田へ向かう。本当に思い出深い旅になった。

私は、旅の計画をあまり綿密に行わない方が好きである。現地で感じるままに判断し、旅を同行者と一緒に創る。時間をできる限り埋める方法や人が作るスケジュールに従うことは、少々苦手である。柱だけ決めて、あとは感じるままに、その場で創るのが性に合っている。
今回は、運よく充実した旅になった!さて、次はどこへ行こうか。


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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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