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ITリーダーとの車座会議開催 ~ドラッカー原理とBABOKの実践~

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 8月26日、27日から大手数社のIT部門の中堅リーダーが一堂に会して、 次世代リーダーのためのワークショップを関西地区と中部地区で開始した。
 
 この会議の目的は、ITリーダーとしての真の実力の養成と様々な人脈作りである。合計4回、4ヶ月にわたって実施する全員参加型のワークショップである。この企画を開始するトリガーになったのには、二つのきっかけがある。
 
 一つは、中部地区でのCIOやシステム部長とのIT組織変革の勉強会である。2008年に中部の有力企業のIT部門長中心にIT組織の変革のための課題抽出と解決策検討のための月一会議を中部の公益事業、グローバルメーカを対象に始めたことが、発端になっている。議題は、人材育成、上流やマネジメント、組織変革、グローバル化などについて活発な討議を行った。メンバーは、ユーザー系企業数社の部門長に、某大手外資系ソフトウェアベンダーと中立的な立場のアイ・ティ・イノベーションが、加わり真の課題解決に向けて熱のこもった議論を交した。その後、部門長の方針を受けて、参加者は、次世代のリーダー候補を対象にリーダーとしての実力養成を目的とする車座会議として位置づけられ、超上流やマネジメントの実務上の課題を深く掘り下げて議論を行うことになり、今年に繋がっている。
 
 もう一つのきっかけは、複数のお客様からの要望である。月並みのトレーニン グコースは、世の中に数多く存在するが、本格的な他流試合として参加できる企画は少ない。また、若手リーダー候補が他企業と付き合える機会は、乏しい。若手には、人脈作りが、人間の幅を広げるために必要との事である。本年は、昨年の成果を引き継ぎ、メインテーマである超上流強化に加えて、リーダーとしての人間力強化と自信構築方法を追加した。この「人間力強化、自信構築」は、私が、ここ10年ほど取り組みたい内容として暖めてきたものである。

 リーマンショック以来、世界中の事業環境が変化し、IT業界においても多くの新しい取り組みがなされている。私が、これからのテーマとして掲げているBA力、PM力についても、その専門性を追求すればするほど、専門性を担うリーダーの人格や人間性そのものが、重要であり成功に結びついていることが分かってきた。従来からリーダーシップ養成講座や、マネジメント系の研修は、様々な会社から提供されているが、専門性を売りにするプロフェッショナルの 成功要件について、やさしく体験的に学べる講座は、存在していない。また、リーダーシップなどのキーワードで実施されている所謂、自己啓発的なセミナーは、かなり多く提供されているが、欧米系の文化をそのまま採用した形式のものが多く、日本人にはしっくりとこない。

 そこで、私は、自作することにした。最終的にプロフェッショナルとして成功するための枠組みを大きく3つに分類し、一つ一つ説明と演習を加え、参加者が、自分自身を振り返り、自己の行動を点検し、将来の目標を考える構造にした。一般に優秀な欧米人は、マネジメントやリーダーシップの原理・原則を聞くと、すぐに実行に移すことができる。つまり、コンセプトを実行に移すのが上手である。日本人は、文化的にその様にはなっていない。もう少し、丁寧に紐解き、納得させる必要がある。大きな目標を達成するための原理・原則と踏むべき段取りを教えなければならない。原理と目標達成のための道筋がわかれば、達成に向かえる人は多い。私が、軸に据えたのは、ドラッカーのプロフェッショナルの成功原理である。ドラッカーの成功原理を補足するために、ニーチェやサルトルの哲学、心理学、コーチングなどの領域も実践的に加えて、カリキュラムに仕立てている。参加者が、自分の目標を矛盾なく、段取り良く、整理し、具体的なアクションプランを明確にしていく。このプロセスを通じて、自分の目標を明確にし、なりたい自分の将来像を創る。

 私は、これから本格的にリーダー養成に取り組み、世の中に貢献したいと考えている。

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Profileプロフィール

林衛
林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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