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芸術のすすめ

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私は、これまでに多くのITの仕事に従事する人を見てきた。
その人達の多くは、まじめで仕事に対して熱心のあまり没頭する。
一方、IT業界は、景気の回復と本格的なIT投資が始まり、数年前に比べるとかなり忙しくなってきている。また、求められる仕事の質や内容は、いっそう高度化してきている。直進的な努力だけでは、まったくゴールには行き着かない状況だ。多くの人の対処方法を見ているとただただ努力する、長く時間を使う、それが仕事だと勘違いしている。その方法でしか対応できないと信じ込んでいるようだ。なぜだろう。
これまでの仕事をこなす経験に問題がある。個人の問題もあるが、組織的な経験がこの問題を引き起こしているように思える。思考が停止してしまい、本来の改善や工夫は、まったく視野にない。このような状態が長く続くと精神的に圧迫されてやがて取り返しのつかない病気になるだろう。

一方、忙しい中でも精神的に余裕があり柔軟な思考で物事に対処できる少数のマネジャ、エンジニアがいる。どのように思考を磨き、どのような形で精神的な余裕を獲得しているのだろうか。私は、このような人たちに関心を持って接して気がついたことがある。その人たちに共通して言えることは、かならず音楽、絵画、演劇、など人の感性にかかわる活動をしている。

美術館へ足を運ぼう。
コンサートへ行こう。
演奏しよう。
書道を始めよう。
山へ、海へ写真を撮りに行こう。

日曜日の半日を感性の時間にあてる事だ。平日の2時間をあてることだ。
自分で自分を縛った縄を解きなさい。まじめな自分の常識と反対の方向に見えるので勇気もいるだろう。試しにやってみることだ。

少しの時間が、精神に休息を与え、芸術が感性を刺激する。
やがて、仕事や自分を外から眺めることができるようになり、多面的な思考が可能になる。価値観も変化してくる。精神の余裕とアナログ、デジタルの多面的思考が、良い結果を生み出す。

P.S. PMとITの本ばかり読んでいるCIOのいるような会社は、発展できないだろう。

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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