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本気の志

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~ 本気とは、感動を呼ぶ、最大の力 ~ 

「人類が誕生して以来、一つのことに本気で取り組んでいる人の姿を見て、心を動かさなかった人はいません。」

と語ったのは、幕末の激動期に日本の将来のこと真正面から捉え、何事にも動じず本気で生き抜き、30歳で死罪に処された吉田松陰である。
時代に関係なく美しい生き方の人は、一つのことに本気で取り組んでいる。
松陰は、どんなことでも本気で取り組むことが、大切なことであると教えている。
 
誰もが、仕事でも趣味でも何でも、本気で取り組めるものを持つことができるだろう。
 真摯に向い合えるもの。
 まっすぐに取り組めるもの。
 時間や他のことを犠牲にしてでも悔いなく取り組めるもの

を皆さんは、果たして持っているだろうか。

 私は、本気の対象を探すことは簡単なことではないと思うが、同時に、誰にでも本気なれる種は、持っている筈なので頑張ればできる話だと思う。

 私の歴史を振り返ると、40年近くの間ITの仕事をして、本当に多くの人と出会ってIT業界の経験を積んできた。出会った多くの人々から、また沢山のプロジェクト経験から様々なことを学んできたと言ってよいだろう。
 一方で、現実に起こっていることは、(IT業界だけではなく、恐らく業界に関係なく共通のこと)

・大きなプロジェクトで、決定的な課題が見つかり逃げ出す役員がいる
・メンバーが、目標を理解していながら、迷走するプロジェクトがある
・問題を隠ぺいするプロジェクトが、後を絶たない。  

など、ヒトが引き起こしている問題が、数多く存在する。時代の変化によらず本気度の欠乏状況を感じる。

 ITの世界は、高い専門性が必要であり、また、幅も広く多様性に富んだ世界である。

 人は、経営を揺がすような大きな課題に直面すると不安になり、正面から取り組めない場合がある。つまり、逃げ出したくなるのだ。問題を正視し、自分に何ができるのかを考える。そして、次の段階で、腹を括り、周りの協力を得ながら冷静に取り組み始める。これで、方向性が定まったことになる。課題は持久力である。課題の大きさが分かれば、あとは持久力である。諦めない心があれば、必ず、良い結果が得られる筈だ。

 勿論、最初から勇気を持って正面から取り組める人もいるが、そのような人は稀であり、不安も何も無いのであれば、むしろ無謀であるか、鈍感であるかもしれない。普通の人間には、逃げ出したい気持ちや不安があることが当然である。問題はそのような場面で、どのように判断し、どのような方向を向いて行動するかである。(方向性)

 また、松陰は、『一つのことに狂え「私は絶対こうする」という思想を保てる精神状態は、ある意味、狂気です。おかしいのです。』でもその狂気を持っている人は、幸せだと思うのです。とも言っている。

 ある意味、狂気は才能かもしれないが、万人が持つものではない。凡人には、凡人なりの生きる哲学、行動原理が必要である。先が見えなく、苦しい中で勇気を持って決断し、行動したものだけが、本気で行動するという意味を理解できる。

 要は、考えるだけで避けたり逃げ出したりする人になりたいか。それとも、まっすぐ行動する人になりたいかだけだと思う。行動の積み重ねが経験となり、それが習慣化して“本気”を創るのであって、単独での“本気”は、“狂気”以外には存在しない。

私は、失敗しても自分で決断し、行動する人を支持する。そのような人は、成果を出すだけではなく、人を感動させる人だからである。

「感動を呼ぶ“本気”を組織の中に醸成したい!」

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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