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シンガポールの休日 そしてインドへ

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 10数年ぶりに、シンガポールを訪問した。非常に計画された町という印象で清潔で安心できる。シンガポールが誇るチャンギー空港は、改良されて綺麗に保たれている。市内へのアクセスも短時間で楽に移動できる。便利なものだ。

 30年前にシンガポールや香港へ旅行をしたときは、まだまだ発展途上中の都市であった。屋台で食べる海鮮料理店に入るには勇気が必要であったし、また、開発された建物と建物の間には、古く綺麗とはいえない雑多で怪しい街が存在し、独特の雰囲気を漂わせていた。現在ではすっかり、すべてが再構成され成熟した先進国という感じがする。アジアのハブ、金融・商業の拠点として繁栄する姿は堂々としたものだ。しかし、存在感はあるが、更なる発展や活気を望める気がしない。
 そもそも今回は、ベトナム(ホーチミン)から日本への帰国を取りやめて、インドのムンバイ、プネへ行くために、週末をシンガポールで過ごすことになったのだ。
 シンガポールのように完成した町はそれなりに良いが、面白みは少ないと私は思う。何か物足りない気がするのだ。私はここ2-3年、年に数回インドを往復している。贅沢な話ではあるが、綺麗、整然、計画的な町には興味がなくなってきている。無味乾燥で人間の熱気を感じさせない情景には感動しにくくなっているのだ。シンガポール、クアラルンプール、シドニー、東京、名古屋などは、機能面では、優れているが、泥臭さが足りない。整えすぎたため泥臭さ、人間臭さが表に出てこないような気がするのだ。この町に比べるとつい数日前に降り立ったホーチミンには若さ、活気、熱気を町自体が感じさせる。明らかに違いが分かる。明らかに、今、発展している町である。古いものと新しい開発が混在し、明るさ、活気に結びついている。

 シンガポールでは2年前まで、わが社の社員だった夫妻と久しぶりに会い食事を共にした。村上龍の小説にでてくるラッフルズホテルのバーで、音楽を聴きながらカクテルを飲む。それがどうした。東京のホテルで飲む酒と何も変わりは無い。

 一日プラス半日のインド上陸前の休暇を無事過ごす事ができた。

 さあ、明日からはインドだ。

 混沌、雑多、超豪華、超貧困、カオス、不潔、不良、故障、高温、熱波、排気ガスの臭い、やる気、活気、熱気、輝く目・・・・普通の人ならば、もう嫌だという気持ちになるかもしれない。

 私は、違う。何かがあると思うのだ。

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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