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偶然、奇跡、奇遇なひとときの幸せ気分

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 10月14日に出張で神戸に出かけた。11時ごろ新幹線を新神戸駅で降りると後ろの方から「林君!林君!!という女性の声が聞こえる。」、「うそだろう?誰?」新神戸で「林君呼ばわりさせる筋合いは無い筈だが・・・君付けで呼んでくる人がいる。」

 振り返ると高校時代の同級生T子さんだった。私の中で乗りは、学生気分であるが、傍目には、ただのおじさんとおばさんの会話である。心はワープしているが、姿かたちは、残念ながらワープできない。でも、人目など関係ない。元々、神戸のお客様を訪問するのは、午後一の時間だったのであるが、一時間ほど時間を早めて、常駐している社員と昼食を一緒にするために時間を変更した結果の偶然の出来事である。

 同窓会でしばらく会っていなかったが、T子さんであることは、すぐ様分かった。T子さんは、高校時代人気者で快活な美人である。同窓会などで会ったときには、人生観や近況などを報告しあっている親しい同級生の一人である。

「それにしても偶然だね!ありえないことが起こるときは、起こるものだね!」といって、お互いに何らかの奇遇な点を感じたのであった。そういえば、数年前にも名古屋でたまたま出張時に同じような状況が起こっていた。それでも驚いていたのに、また、それが起こった。

私:「なぜ、新神戸に来たの?」

T子:「同窓生(女友達)と旅行へ行くための切符を取りに来たのよ。」

私:「へぇ~。ネットでも切符なら取れるでしょう。旅行は、男性参加不可ですか?」

T子:「勿論、女の子だけよ!男子厳禁! 今日は、席とか乗る場所とかが色々複雑なJRの乗り方をするのでわざわざ空いている時間を見つけて新神戸駅に来たよ!」

私:「そうか。でも会えてよかった。出来れば、あなたの車で目的地の途中まで乗せていってもらえないか?」

T子:「かまわないよ。是非、そうしましょう。あなたも予定があるのでその時間までドライブがてら話をしましょう!でも不思議ね!」

私:「ドライブか!若い頃なら違う気分だろうな!お願いします。全く、偶然って偏っているよな!どう思う?」

T子:「何か引き合うものがあるのかもしれないね。」(気の利いたことを気を使っていってくれるね:私の思い)

 偶然のいたずらのために、なぜか幸せな気分になった。新神戸から新長田まで25分ほどかけて近況を語り合った。私にとって同級生の女性は、ある意味では安心だ。異性でありながら中性的な危なげない付き合いが出来る。普通は、話せないことが、スムースに話が出来るのは、なぜだろうか?なぜか軽快だ。明らかに妻との会話より軽い。違いは、なんだろう。

 旦那のこと、子供のこと、人生のこと、海外のことなど高校を卒業してからもうすぐ38年になろうとしている。それぞれが、全く違う線路を選びながら20年、30年経って線路の合流点がある。

 やはり人間関係は、大切で何が起こるか予測できない。人生は、何が起こるかは、計画されていないところが、面白い。

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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