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あちら側から日本をみる

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 11月2日から5日までシンガポールへ出張した。カジノをはじめ新しい建築物が出来上がり経済的な勢いを吹き返しているようだ。昨年の春に出張した際には、元気が無かったが、今回は、活気付いている。今、日本は、相変わらずの「決められない国家」であり、人口動態やアジアパシフィックでの販売や製造の関係は、明らかにオープンの方向に向かっているのに日本の農業問題などは、迷走状態だ。また、関税に問題だけではなく法人税の問題も方向は、自明であるのに決められない。とうとう経団連の米倉会長 も怒りだした。このままだと日本の企業は、海外に逃げ出してしまうだろう。何も手を打てずに衰退の道を選ぶのは、悔しい。外からの視点や感覚で物 事をみていないせいだろう。

 シンガポールを中心として世界を眺めてみよう。実は、私の自宅のトイレには、大きめの地球儀がありよく回して遊んでいる。シンガポールからの距離 感であるが、マレーシア、インドネシアをはじめとするごく近い国があり、東南アジアのタイ、ビルマ、ベトナムなどの国は、2時間以内で観光ツアー も2、3万円の範囲内である。渡航費だけならかなり安い。その向こうに台湾や中国があり、さらに遠くに日本がある。また、インド、オーストラリアなどのオセアニアの国も近い。シンガポールをハブとして、時差の少ない多くの国々が、ネットワークで結ばれている。シンガポールは、政治面で見ると民主的独裁的な国家で、統制された政策を戦略的に実施している。厳しいルールを国民に課していると同時にビジネス上の自由度も同時に実現している。資源の無い点は、日本と似ているが、教育と国の仕組みは、かなり優れているといえる。ビジネスをするためには、優れた環境とルールが完備している。

 今回の出張は、弊社のグローバルビジネスのビジョンについて、パートナー企業の社長と本音で話をすることが、目的であった。日本の会議室での会話 より異国から日本のを眺めながら想像力をめぐらして戦略を検討することは、違った感覚になる。また、新たなアイデアが、沸いてくる。環境を変えて本音の議論をする。制約条件を考えないでどうあるべきかを検討する。いろいろな角度で事象をみる。そして、腹に落ちるまで考えるのだ。そして勇気を持って実行する。一旦実行をしたら諦めない。

 私は、定期的に自分に難しい課題を課すことで、自分のモチベーションに繋げている。ほっておいても問題課題は、沢山発生するが、その解決だけでは、足りない。自ら設定した目標達成のための課題が、会社には、必要だと思う。

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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