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真のグローバルコミュニケーション力-共感力

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国と国の関係、会社と会社の関係、組織と組織の関係、個人同士の関係などあらゆる分野でグローバルレベルの良好な関係が求められている。一般的には、コミュニケーション力を付けようということになるのであるが、いったい、どのように行動し、どのようなレベルを目指せばよいのだろうか?

私は、20代の若いころからいろいろな国の人とコミュニケーションを取ってきた。さまざまな形の関係づくりに関わってきたが、詰まるところが、心と心の問題であると考えている。

多くの人は、グローバル化を目指す時に、第一に考えることは、語学力だろう。基本的な語学力の強化は、必要であることは明らかなことである。しかし、上手く行かない場面を見てみると、頭だけで(論理だけで)考えたことを互いに主張している段階に留まっていて、互いに行っていることは理解できても、本当に分かり合えることにはなっていない。昼間の会議室で行われているコミュニケーションの方法が、このレベルである。

真に分かり合えるということには、心のレベルのコミュニケーションが、深く関係すると私は思う。文化や習慣の壁を越えて、お互いの主張をまず、理解すること。次に、互いの主張が、心で理解できる段階に進み、この段階を経て、意見の一致ラインを見出すことだ。共感レベルにある人の心は、グローバルに共通である。共感できる段階まで議論を重ね合わなければならない。語学やクロスカルチャーの知識や経験は、大切なことであるが、共感力は、最も重要なコミュニケーションの到達点である。共感点を軽視し、論理だけで意見のぶつけ合いをする方法では、力の強いほうが、勝つことがあるが、同時に反感を植え込むことになる。いま日本と他国との間で起こっている課題は、時間をかけて本音をよく聞き、共感点を、時間をかけて見出すのがよい。本音のコミュニケーションに、本気で時間をかけるべき課題である。外交は、簡単ではないが、何か、重要なことを忘れているような気がしている。

私は、民間の立場で、いろいろな国の人と事業を進めているが、最も大切にしていることが、心のレベルのコミュニケーションである。言い換えれば、共感力を持ってコミュニケーションを取ることである。共感力は、頭で考えることではなく、自覚と実践の場で学ぶことが必須である。

共感力とは、自分の意識の問題であり、どこまで行動するかを決める基準を創る。実践する基準が正しく意識し、決定できれば、必ず、良い成果を生むことになるだろう。

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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