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【連載:エッセイ「すべては、チームのために」】~エンゲージメント その2~

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『良いチーム実現の前提はエンゲージメントを高めること』

今回は、具体的なエンゲージメントの醸成方法を考えることにする。
私たちが、今、直面しているテレワーク環境下で、エンゲージメントをどのように醸成すればよいのだろうか?

前号でも述べたが、エンゲージメントは、相思相愛の状況を意味する。何か手を打てば、明日できるというものではないし、状況や現状、関係性により、様々な工夫が必要になる。

エンゲージメントとは、心の問題であり、仕事の現場で強化される。またエンゲージメントには「理性的な側面」と「感情的な側面」があり、ここでは「感情的な側面」を重視する必要がある。

いかにエンゲージメントを高めるかについて、状況に応じてあの手この手で、しぶとく努力する必要がある。

高めるポイントを5点解説しよう。

①ビジョンへの共感
ホームページ、メルマガなどによる情報発信、ブログ、全体会議の開催、社史の編纂など

 
社員に会社の理念、ビジョンへの共感を醸成するためには、まずは社員が会社に対してどのような意識でいるかを把握することが重要である。しかしそのために、大規模で緻密な調査をする必要はない。何名かの立場や責任の違う社員にインタビューし、インタビューから感じ取れることをビジョン作りに反映させる。また、会社のブログ、全員参加の会議なども一体感を持つためには、有効な手段となる。

②やりがいの創出         
表彰式、褒賞・報酬、社内フリーエージェント、若手のやりがい創出、承認・称賛の文化

 
年間の業績や成果に応じた褒賞や報酬への成果の反映など目に見えてわかりやすい会社の意思伝達も重要である。また、若手に事業参加への機会を与えるようなチーム編成も効果的である。社内フリーエージェント制度など、出来る人の意思を反映した人事制度なども効果があるだろう。このような活動により人を羨むことのない社員の成果を称賛する文化を創る。

③働きやすい職場創り     
コミュニケーション・雑談活性化、健康経営、ワークライフバランス働く環境の整備

テレワーク環境下では、オフィス、シェアオフィス、テレワーク、ワーケーションなどの働く場を使い分ける。それぞれの良さを社会は今、学習中であるが、その利点を生かしながら雑談や仕事外のコミュニケーションを活性化させる。業種や個人によっては、毎日通勤しているときに比べると健康維持に配慮が必要になる。
働く場が多様になっても、いつも「すべては、チームのために」の考えを社員が持てるような工夫をしなければならない。

④アナログ・コミュニケーション、ITツールの活用、SNSの活用

働く環境が物理的にバラバラになると様々な情報を共有するツールも必要になる。現状、WEB会議システムは、急激に普及しているが、問題は、雑談や心の通ったコミュニケーションをどのようにとるかである。社員を情報過疎地に置いてはならないし、仕事の効率だけを考えた“冷めた仕組み”も問題である。人には、理性的な部分と感情的な部分が存在する。感情的な部分をどのように支えるかが、今後の課題になるだろう。

⑤成長支援       
スキルアップ、キャリア形成のための研修、上司のコミュニケーション力、上司のフィードバック能力、社員にオーナシップを持たせる(リーダーは、若い人に)

社員が成長するには、機会が必要である。職場でも高年齢化が進む日本では、思い切って、明確な若手チームに、仕事を任せてみてはどうだろうか。ベテランは、そのチームのメンターになる。

上記の結果として、以下の点が醸成されるだろう。

・様々な組織からリーダーシップが生まれる
・組織への信頼が高まる
・自主的なカイゼン活動が進む
・社員一人一人に会社の業務内容と全体像が理解される
・同僚への尊敬、協力が進む
・献身的に業務に取り組む姿勢が生まれる

会社にとって、良いことづくめではないか!
私は改めてエンゲージメントの重要性を、このブログを書くことで学んだ。


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採用情報

Profileプロフィール

林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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